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令和8年度 2級土木施工管理技士 No.28を解説、フィルダムの施工

令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.28は、フィルダムの施工に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

フィルダムは、土や岩石を盛り立ててつくるダムです。堤体積が大きく、材料を近くで得やすく、コンクリートダムに比べて仮設備が少なくてすむのが特徴です。

まちがえやすいのが基礎岩盤への要求です。フィルダムは大きな体積で荷重を広く分散するため、基礎岩盤に求められる強度は、同じ高さのコンクリートダムより小さくてすみます。大きな基礎岩盤強度を必要とする、とすると誤りです。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も適当でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 中央コア型ロックフィルダムは堤体の中央部に遮水用の土質材料を用いる○(正しい)中央に遮水のコアを設ける
2 ダム近傍で盛立材料を得やすく、運搬距離が短く経済的に調達できる○(正しい)現地の土石を使えるのが利点
3 土工が中心のため、コンクリートダムに比べ仮設備費を少なくできる○(正しい)コンクリートプラント等が要らない
4 堤体積が大きく、また大きな基礎岩盤強度を必要とする×(誤り)堤体積は大きいが、基礎岩盤強度は小さくてすむ

選択肢4のポイント(ここが誤り)

フィルダムは堤体積が大きいのは正しいのですが、その大きな体積で荷重を広い範囲に分散するため、基礎岩盤に求められる強度は、同じ高さのコンクリートダムより小さくてすみます。地盤条件がやや悪い場所でも建設できるのが利点です。

大きな基礎岩盤強度を必要とするのは、荷重が底面に集中するコンクリートダムのほうです。選択肢4は「大きな基礎岩盤強度を必要とする」としており、ここが誤りです。

覚え方

  • フィルダムは堤体積が大きいが、基礎岩盤強度は小さくてすむ
  • 中央コア型=中央部に遮水用の土質材料
  • 近くの土石を使え、仮設備費が少ない(コンクリートダムより)
  • 大きな基礎岩盤強度が要るのはコンクリートダム。ここが引っかけ

理解度チェック

問題:フィルダムは、一般的にコンクリートダムに比べて大きな基礎岩盤強度を必要とする。

〇か×か。

答え:×

フィルダムは大きな体積で荷重を分散するため、基礎岩盤強度は小さくてすみます。大きな基礎岩盤強度が要るのはコンクリートダムです。

問題:中央コア型ロックフィルダムは、堤体の中央部に遮水用の土質材料を用いる。

〇か×か。

答え:

中央部に遮水用の土質材料(コア)を設け、その両側を岩石などで固めます。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • フィルダムの施工(中央コア=遮水用土質材料、盛立材料を近傍で調達、仮設備費が少ない、基礎岩盤強度は小さくてすむ):ダムの型式の基本にもとづく

※ 問題文・図は転載していません。内容はダムの型式・施工の標準的な内容にもとづきます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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