ゼロから学ぶ土木施工管理

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スライムとは?場所打ち杭の一次処理・二次処理

けんせつる

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スライムって、杭のどこにたまるもの?

一次処理と二次処理は何が違うの?

この記事の要点

スライムは、場所打ち杭の掘削で生じ、土砂などが孔底(杭の底)に沈殿・沈積したものです。

残すと杭先端の支持力が落ちるため、必ず除去します。掘削完了直後の一次処理と、コンクリート打込み直前の二次処理の2段階があります。

場所打ち杭は地面に穴を掘ってコンクリートを打ちますが、掘った穴の底には掘りくずがたまります。これがスライムです。

スライムとは、場所打ち杭の掘削で生じ、孔内の崩落土や泥水中の土砂が孔底に沈殿・沈積したものです。

スライムを残したままコンクリートを打つと、杭の先端がこの軟らかい層の上に乗る形になり、杭の支持力が低下します。コンクリートに巻き込まれると強度不足や断面欠損の原因にもなります。だから打設前に除去します(スライム処理)。

場所打ち杭の孔底に沈むスライム(模式図) 場所打ち杭の孔 鉄筋かご 孔底のスライム 孔壁(安定液で保護)
場所打ち杭の孔底に沈むスライム(模式図)。掘りくずが孔底にたまるため、打設前に除去します。寸法は実物どおりではありません。

一次処理と二次処理

スライム処理は、タイミングで2段階に分かれます。

処理 いつ行うか
一次処理 掘削が完了した直後
二次処理 鉄筋かごを建て込んだあと、コンクリート打込みの直前

掘削直後に一度除去しても、その後に新たなスライムが沈むため、打込み直前にもう一度除去します。工法により、底ざらいバケット、水中ポンプ、サクションポンプなどで除去します。

混同しやすい用語

安定液(泥水)との違い

安定液は、掘削中に孔の壁がくずれないように満たしておく泥水で、孔壁を守る役目です。スライムは、その中で孔底に沈殿した掘りくずのことです。役目のある安定液と、取り除くべきスライムを混同しないようにします。

過去問での問われ方

場所打ち杭のスライム処理として問われます。過去問では、掘削完了後の掘りくずやスライムを鉄筋かご建込み後に除去する、リバース工法などでスライムを除去する、という形で出ています。

スライムは孔底に沈む掘りくずで、残すと杭先端の支持力が低下します。打込み直前の二次処理まで行う点を落とさないように注意します。

理解度チェック

問題:スライムは、場所打ち杭の孔底に沈殿した掘りくずで、残すと杭先端の支持力低下の原因になる。

〇か×か。

答え:

孔底に沈むため、除去しないと先端支持力が落ち、コンクリートに巻き込むと強度不足にもなります。

問題:二次処理は掘削完了直後に行い、一次処理はコンクリート打込み直前に行う。

〇か×か。

答え:×

逆です。一次処理が掘削完了直後、二次処理がコンクリート打込み直前です。

問題:安定液は取り除くべき掘りくずで、スライムは孔壁を守る泥水である。

〇か×か。

答え:×

逆です。安定液が孔壁を守る泥水、スライムが取り除くべき孔底の掘りくずです。

まとめ

スライムは、場所打ち杭の孔底に沈殿する掘りくずで、残すと支持力が低下します。

一次処理(掘削完了直後)と二次処理(コンクリート打込み直前)の2段階で除去するのが試験のポイントです。

あわせて場所打ち杭工法、杭の支持力も確認すると、杭の品質管理がつながります。

参考資料

  • 日本道路協会「道路橋示方書・同解説」
  • 国土交通省「土木工事共通仕様書」

※ 処理方法は工法・条件により変わります。最新の資料で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

過去問解説

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