けんせつる
フローティングクレーンって、ふつうのクレーンと何が違うの?
橋桁の一括架設ってどうやるの?
この記事の要点
フローティングクレーン(起重機船)は、台船や船体に大型クレーンを載せて、海上で重量物を吊り上げる設備です。
橋桁を組み立ててからまるごと吊り上げる一括架設や、ケーソンの吊上げ・据付に使われます。陸上のクレーンではできない海上の大物が運べます。
海や川の上で大きな橋桁やケーソンを据えるには、陸上のクレーンでは届きません。そこで使うのが、船にクレーンを載せたフローティングクレーンです。
フローティングクレーンとは、台船や船体に大型クレーンを搭載し、海上で重量物を吊り上げる揚重設備(起重機船)です。
水に浮いて移動できるので、海上や河口での大きな構造物の架設・据付に向いています。大型のものは、二隻で一度に7,000トンもの重量を吊り上げられます。
| 使い方 | 内容 |
|---|---|
| 橋桁の一括架設 | 工場などで組み立てた橋桁を、起重機船でまるごと吊り上げて架ける |
| ケーソンの据付 | ケーソンを吊り上げて進水させ、所定の位置に据え付ける |
橋桁の一括架設では、桁下に支柱を組む必要がなく短時間で架けられます。鋼橋の架設工法のうち、海上で使う代表的な方法です。ケーソンの据付にも使われます。
混同しやすい用語
ベント式・片持ち式架設との違い
ベント式は桁下に仮の支柱(ベント)を立てて橋桁を組み、片持ち式は架けた桁から先へ張り出して組みます。フローティングクレーンによる一括架設は、海上で起重機船が橋桁をまるごと吊って架けるので、桁下の支柱が不要です。場所(海上か陸上か)で使い分けます。
問題:フローティングクレーンによる一括架設工法は、組み立てた橋桁を起重機船でつり上げて架設する。
〇か×か。
答え:〇
海上で起重機船が橋桁をまるごと吊り上げて架けるため、桁下の支柱が不要です。
問題:フローティングクレーンは陸上専用のクレーンで、海上の作業には使えない。
〇か×か。
答え:×
逆です。船に載った海上用の揚重設備(起重機船)で、海上や河口の重量物を扱います。
問題:フローティングクレーンは、ケーソンの吊上げ・据付にも使われる。
〇か×か。
答え:〇
起重機船でケーソンを吊り上げて進水させ、所定の位置に据え付けます。
フローティングクレーンは、船に大型クレーンを載せた起重機船で、海上の重量物を吊り上げます。
橋桁の一括架設やケーソンの据付に使い、桁下の支柱が要らないのが特徴です。
あわせて鋼橋の架設工法、ケーソンの施工も確認すると、架設と据付がつながります。
参考資料
※ 能力・用途は標準的な考え方です。条件により変わるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月
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過去問での問われ方
鋼橋の架設工法として問われます。過去問では、フローティングクレーンによる一括架設工法は、組み立てられた橋桁を起重機船でつり上げて架設する、という形で出ています。
フローティングクレーンは起重機船で、橋桁を一括架設したりケーソンを吊って据え付けたりする海上の設備です。陸上の架設方法(ベント式・片持ち式)と混同しないことに注意します。