ゼロから学ぶ土木施工管理

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不断水工法とは?割T字管で断水せず分岐する仕組み

けんせつる

けんせつる

不断水って、水を止めずにどうやって管を分岐するの?

割T字管って何のために付けるの?

この記事の要点

不断水工法は、上水道の配水管を断水させずに(水を流したまま)、既設管から分岐・連絡する工法です。

既設管に割T字管を取り付け、仕切弁付きの穿孔機で管に穴をあけます。断水告知や給水車が不要で、住民への影響をなくせます。

水道管の分岐工事をするとき、ふつうは水を止めますが、止めると断水になってしまいます。水を流したまま分岐するのが不断水工法です。

不断水工法とは、配水管を断水させずに、割T字管と穿孔機を使って既設管から分岐・連絡する工法です。

既設管に水を通したまま作業できるため、断水のお知らせや給水車の手配が不要になり、断水による住民や事業への影響をなくせます。工事後の管内の洗浄も不要で、工期も短くなります。

施工の流れ

水を止めないために、弁で仕切りながら穴をあけるのがポイントです。

不断水分岐の仕組み(模式図) → 通水中(止めない) 割T字管 仕切弁 穿孔機 穴をあける
不断水分岐の仕組み(模式図)。既設管に割T字管を付け、仕切弁付きの穿孔機で水を流したまま穴をあけます。寸法は実物どおりではありません。

手順は、おおまかに次のとおりです。

作業
1 既設管に割T字管を取り付けて固定する
2 割T字管に仕切弁と穿孔機を取り付ける
3 仕切弁を開き、カッターを進めて既設管に穴をあける
4 カッターを戻して仕切弁を閉じ、分岐管を接続する

こうして水を止めずに分岐できます。上水道の管布設の中でも、断水できない重要な管路などで使われます。

混同しやすい用語

断水して行う連絡工との違い

ふつうの連絡工は水を止めてから管を切って分岐します。不断水工法は水を止めずに分岐できるので、断水の影響が大きい場所や、止めにくい重要管路で選ばれます。そのぶん割T字管や専用の穿孔機が必要です。

過去問での問われ方

上水道の不断水連絡工として問われます。過去問では、不断水連絡工の割T字管の取付けは原則として垂直とする、といった形で施工上の留意点が出ています。

不断水工法は水を止めずに分岐する工法で、割T字管の取付けは原則として垂直です。断水して行う工法と混同しないこと、取付け方向に注意します。

理解度チェック

問題:不断水工法は、配水管を断水させずに、割T字管と穿孔機で既設管から分岐する工法である。

〇か×か。

答え:

水を流したまま、割T字管に取り付けた穿孔機で穴をあけて分岐します。

問題:不断水工法では、作業前に必ず断水告知を行い、給水車を手配する必要がある。

〇か×か。

答え:×

断水しないので、断水告知や給水車の手配は不要です。これが不断水工法の利点です。

問題:不断水連絡工の割T字管の取付けは、原則として垂直とする。

〇か×か。

答え:

割T字管は原則として垂直に取り付けます。

まとめ

不断水工法は、水を止めずに既設の配水管から分岐・連絡する工法です。

割T字管を付け、仕切弁付きの穿孔機で通水したまま穴をあけるのが仕組みで、断水告知や給水車が不要になります。

あわせて上水道の管布設、推進工法も確認すると、上下水道の工事がつながります。

参考資料

  • 公益社団法人 日本水道協会(JWWA)「水道施設設計指針」
  • 水道工事標準仕様書

※ 手順・留意点は標準的な考え方です。条件により変わるため、最新の資料で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

過去問解説

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