ゼロから学ぶ土木施工管理

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シールドのセグメントは過去問でどう問われる?

けんせつる

けんせつる

セグメントって、最後にどこをはめるの?

どうやって輪を閉じるの?

この記事の要点

セグメントは、シールドトンネルの覆工部材で、鋼製・鉄筋コンクリート・合成があります。

組立は下部から行い、最後に天端のキーセグメントを挿入します。種類の違いと過去問での問われ方も押さえます。

シールドトンネルの壁をつくる、分割されたブロックをセグメントといいます。種類と組立の手順が、試験でよく問われます。

セグメントはシールドトンネルの覆工部材で、鋼製・鉄筋コンクリート・合成があり、組立は下部から行い最後に天端のキーセグメントを挿入します。

セグメントの役割

セグメントは、シールド工法で掘り進めたトンネルの内側に、リング状に組み立てて壁(覆工)をつくる部材です。シールド機のテール部の後ろで、エレクタという機械を使って1リングずつ組み立てます。

セグメント(鋼製・鉄筋コンクリート・合成)の分類ツリー セグメント 鋼製セグメント 鋼製・軽量 鉄筋コンクリート コンクリート製 合成セグメント 鋼殻+コンクリート
セグメントの種類。トンネルの用途や地盤条件に応じて選びます。

セグメントの種類

鋼製セグメント

鋼製セグメントは、鋼でできた箱型のセグメントです。材質が均一で比較的軽量なため、施工性がよいという特徴があります。

鉄筋コンクリートセグメント

鉄筋コンクリートセグメントは、鉄筋コンクリート製のセグメントです。完成後の地山の外力や、推進時の施工荷重を対象に配筋されています。運搬時にはこれらと異なる荷重がかかるため、つり位置の検討が必要です。

合成セグメント

合成セグメントは、鋼殻とコンクリートを組み合わせたセグメントです。同じ断面であれば高い耐力と剛性が得られ、鉄筋コンクリートセグメントと比べてセグメントの高さ(鋼殻の桁高)を低減できます。

セグメントの組立

セグメントの組立は、トンネル断面の確保、止水効果の向上、地盤沈下の減少のために、継手ボルトを定められたトルクで十分に締め付けます。組立はエレクタを使って下部から左右に交互に進め、最後に天端のキーセグメント(Kセグメント)を挿入してリングを閉じます。

混同しやすい用語

鋼製セグメント と 合成セグメント

名前が似ていますが、つくりが違います。鋼製セグメントは、鋼だけでできた箱型で、軽量で施工性がよいのが特徴です。合成セグメントは、鋼殻とコンクリートを組み合わせたもので、高い耐力と剛性が得られ、同じ断面なら高さを低減できます。鋼だけが鋼製、鋼とコンクリートの組み合わせが合成、と整理できます。

過去問でどう問われたか

シールドのセグメントは、種類の特徴と組立の順序が、1級でくり返し問われています。次の3つの引っかけが中心です。

  • ①組立は下部から進め、最後に天端のキーセグメントを挿入する(最後に下部のセグメントを挿入するのは誤り)
  • ②鋼製セグメントは軽量だが、鉄筋コンクリート製に比べて変形しやすい(変形が少ないとするのは誤り)
  • ③合成セグメントは鋼殻とコンクリートの組み合わせで、高い耐力・剛性が得られ、高さを低減できる
年度・級・No.問われ方/引っかけ
平成24年度 1級 No.44組立で「最後に、スライドジャッキが設置しやすい下部のセグメントを挿入する」とするのは誤り(最後は天端のキーセグメント)←核心
平成27年度 1級 No.44鋼製セグメントを「耐圧縮性に優れ、座屈や変形が少ない」とするのは誤り(鉄筋コンクリート製に比べ変形しやすい)
令和3年度 1級 No.44鋼製セグメントは鉄筋コンクリート製に比べ変形しやすい(正しい記述)。合成セグメントは高さを低減できる

核心は組立の順序です。組立で「最後に下部のセグメントを挿入する」とする記述は誤りで、下部から左右交互に組み立て、最後に天端のキーセグメントを挿入してリングを閉じます。鋼製セグメントは軽量ですが、鉄筋コンクリート製に比べて変形しやすい点も押さえます。

理解度チェック

問題:セグメントの組立は下部から進め、最後に天端のキーセグメントを挿入してリングを閉じる。

〇か×か。

答え:

下部から左右交互に組み立て、最後に天端のキーセグメントを挿入します。

問題:合成セグメントは、鉄筋コンクリートセグメントと比べてセグメントの高さを低減できる。

〇か×か。

答え:

合成セグメントは鋼殻とコンクリートの組み合わせで高い耐力と剛性があり、高さを低減できます。

問題:セグメントの継手ボルトは、断面確保や止水のため、定められたトルクで十分に締め付ける。

〇か×か。

答え:

断面確保・止水・地盤沈下減少のため、継手ボルトを定められたトルクで締め付けます。

まとめ

セグメントは、シールドトンネルの覆工部材で、鋼製・鉄筋コンクリート・合成があります。

組立は下部から進め、最後に天端のキーセグメントを挿入するのが要点です。

最後に下部のセグメントを挿入するとした誤りが、過去問でよく問われます。

参考資料

  • 土木学会「トンネル標準示方書(シールド工法)」
  • 国土交通省「シールド工事」関連資料

※ セグメントの種類・組立は標準的な内容です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

過去問解説

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