編集部
RI計器で分かるのは、土の支持力?密度?答えは密度(と含水比)です。支持力が分かる、と書くのが引っかけで、過去問でよく狙われます。
この記事の要点
RI計器は、放射性同位元素(RI)を使い、土を掘り取らずに湿潤密度と含水比を測る機器です。そこから乾燥密度・締固め度を求めます。
支持力を測る機器ではない点が、過去問の引っかけです。
盛土の締固めが規定どおりかを確かめるには、現場で土の密度を測ります。その測定方法の一つがRI計器です。
RI計器の役割と、よく似た砂置換法との違いを押さえます。
RI計器は、放射性同位元素から出る放射線を利用して、土の湿潤密度と含水比を非破壊で測定し、乾燥密度や締固め度を求める機器です。
RIはラジオアイソトープ(放射性同位元素)の略です。RI計器を地表面に置くと、土の中を通った放射線の量から、土の湿潤密度と含水比が分かります。土を掘り取らずに測れるため非破壊で、短時間で測定でき、測定する人による値のばらつきも小さいのが特長です。盛土全体の品質をそろえる締固めの品質管理で使われます。
RI計器で求められるのは、湿潤密度・含水比と、そこから計算する乾燥密度・締固め度です。一方、地盤の支持力は分かりません。支持力は平板載荷試験や、標準貫入試験とN値などで判定します。測定するものを取り違えやすいので注意します。
混同しやすい用語
RI計器 と 砂置換法
どちらも現場で土の密度(締固め度)を求めますが、測り方が逆です。
RI計器は、平成24年度から令和7年度まで、2級・1級で繰り返し問われています。引っかけは大きく2型です。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 令和7年度 2級 No.55 | 土工の支持力値を「RI計器による密度試験」で確認、とするのは誤り(支持力は平板載荷試験など)←測定対象のすり替え |
| 令和7年度 1級 No.15 | 測定対象・品質特性と試験方法の対応。現場密度=RI計器が正しい対応 |
| 令和5年度 2級 | 締固めの品質管理(品質規定方式・現場密度の測定法)の正誤 |
| 平成27年度 2級 No.58 | 締め固めた密度を測定できる試験の選別。該当=RI計器(支持力・N値・コーン指数は別) |
| 平成24年度 1級 No.1 | 各原位置試験の目的・適用の対応(砂置換法・RI計器など) |
核心は「RI計器=密度・含水比」です。「RI計器で土の支持力を測定する」とする記述は誤りで(支持力は平板載荷試験やN値で判定)、この測定対象のすり替えがいちばん多い型です。
砂置換法と並んで現場密度を測る正しい方法、という位置づけも押さえます。
問題:RI計器は、土の支持力を測定する機器である。
〇か×か。
答え:×
RI計器が測るのは湿潤密度と含水比です。支持力は平板載荷試験やN値などで判定します。
問題:RI計器は、土を掘り取って持ち帰り、室内で密度を測る方法である。
〇か×か。
答え:×
RI計器は土を掘り取らない非破壊の測定です。現場の地表面に置いて短時間で測ります。
問題:砂置換法とRI計器は、どちらも現場で土の密度(締固め度)を求める方法である。
〇か×か。
答え:〇
測り方は違いますが、どちらも現場密度を求めます。RIは非破壊、砂置換法は穴を掘って直接量ります。
RI計器は、放射性同位元素を使って土の湿潤密度と含水比を非破壊で測り、乾燥密度・締固め度を求める機器です。
測れるのは密度と含水比、支持力ではないのが要点です。
RI計器が何を測る機器か(密度か支持力か)、過去問でよく問われます。
参考資料
※ しくみ・用途は標準的な内容です。機器の仕様や管理基準は現場・基準により異なるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月