令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.20は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律について、誤っているものを選ぶ問題です。問題Bの必須問題はここまでで、No.21以降は施工管理法の応用能力になります。
収集運搬業者の運搬施設、マニフェストの交付、非常災害時の役割分担、事業場外での保管の届出という4つが並びます。
マニフェスト(産業廃棄物管理票)は、排出事業者が廃棄物の引渡しと同時に交付します。選択肢2は処分の終了確認後としています。
渡すときに一緒に出すからこそ、その後の流れを追いかけて適正処理を確認できます。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 産業廃棄物収集運搬業者は、産業廃棄物が飛散・流出し、悪臭が漏れるおそれのない運搬車、運搬船、運搬容器その他の運搬施設を有していなければならない | ○(正しい) | 運搬中に散らさない・漏らさないための要件 |
| ⑵ 排出事業者は、運搬又は処分を委託した場合、産業廃棄物の処分の終了確認後にマニフェストを交付しなければならない | ×(誤り) | マニフェストは廃棄物の引渡しと同時に交付する。処分の終了確認後ではない |
| ⑶ 国、地方公共団体、事業者その他の関係者は、非常災害時の廃棄物の適正な処理が円滑かつ迅速に行われるよう、適切に役割分担、連携、協力するよう努めなければならない | ○(正しい) | 災害廃棄物への備えとして定められている |
| ⑷ 排出事業者が当該産業廃棄物を生ずる事業場の外において自ら保管するときは、原則としてあらかじめ都道府県知事に届け出なければならない | ○(正しい) | 現場外保管は事前届出が原則 |
マニフェストは、産業廃棄物が誰の手に渡り、どう処理されたかを追跡するための伝票です。廃棄物を渡すときに一緒に交付し、運搬が終われば運搬終了の写しが、処分が終われば処分終了の写しが排出事業者に返ってきます。この返送で適正処理を確認します。
選択肢2のように処分の終了を確認してから交付するのでは、確認する手段がないまま廃棄物を渡すことになり、順序が逆です。交付は渡すときが起点で、終了の確認は返送された写しで行うと押さえます。
残る3つは、いずれも規定どおりです。収集運搬業者は飛散・流出・悪臭のおそれのない運搬施設を持つことが要件になります。非常災害時の役割分担と連携・協力は、災害廃棄物の処理が滞らないようにするための規定です。事業場の外で自ら保管するときは、原則として事前に都道府県知事へ届け出ます。現場の外に持ち出して積んでおくなら届出が要ると覚えます。
問題:排出事業者は、産業廃棄物の処分の終了を確認した後に、マニフェストを交付しなければならない。
〇か×か。
答え:×
廃棄物の引渡しと同時に交付します。
問題:排出事業者が産業廃棄物を生ずる事業場の外で自ら保管するときは、原則としてあらかじめ都道府県知事に届け出る。
〇か×か。
答え:〇
現場外での保管は事前届出が原則です。
出典・参考資料
※ 条番号、保管の届出が必要となる面積、写しの返送期限などの数値には踏み込んでいません。問題文と選択肢も転載していません。
※ この記事の確認日:2026年7月