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令和5年度 1級土木施工管理技士 No.60を解説、振動規制法の特定建設作業

令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.60は、指定地域内で行う建設作業のうち、振動規制法令上の特定建設作業に該当しないものを選ぶ問題です。作業を開始した日に終わるものは除かれます。

ジャイアントブレーカによる取り壊し、舗装版破砕機による破砕、振動ローラによる締固め、ディーゼルハンマによる杭打ちという4つが並びます。

この問題のポイント

振動規制法の特定建設作業は、政令でくい打機等・鋼球・舗装版破砕機・ブレーカの4種類に限られています。振動ローラによる締固めはこの4種類に入っていません。

振動が出る作業なら何でも該当する、と考えると選択肢3を落とします。

※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(特定建設作業に該当しない)

各選択肢の正誤

選択肢該当の可否解説
⑴ ジャイアントブレーカを使用したコンクリート構造物の取り壊し作業○(該当する)ブレーカを使用する作業。手持式のものは除かれる
⑵ 1日の移動距離が50m未満の舗装版破砕機による道路舗装面の破砕作業○(該当する)移動する場合は1日の2地点間の最大距離50m以内が条件
⑶ 1日の移動距離が50m未満の振動ローラによる路体の締固め作業×(該当しない)振動ローラは政令の4種類に挙がっていない
⑷ ディーゼルハンマによる既製コンクリート杭の打込み作業○(該当する)くい打機を使用する作業。もんけん及び圧入式くい打機は除かれる

選択肢3のポイント(ここが該当しない)

振動規制法の特定建設作業は、作業の種類そのものが政令で限定されています。くい打機・くい抜機・くい打くい抜機を使用する作業、鋼球を使用して工作物を破壊する作業、舗装版破砕機を使用する作業、ブレーカを使用する作業の4つです。振動ローラによる締固めは、路体を締め固めるために振動を使う機械ですが、この列挙に含まれません。

選択肢3には「1日の移動距離が50m未満」という条件が付いています。この50mは舗装版破砕機とブレーカに付く条件なので、それらしく見せるために持ってきた飾りです。条件が正しく見えても、作業の種類が対象外なら該当しないという順序で判断します。

括弧書きの除外も押さえます。くい打機はもんけん及び圧入式くい打機を除く、くい抜機は油圧式くい抜機を除く、ブレーカは手持式のものを除く、という形で、振動の小さい方式が対象から外れます。選択肢1のジャイアントブレーカは手持ちではない大型のブレーカ、選択肢4のディーゼルハンマは圧入式ではないくい打機なので、どちらも該当します。

覚え方

  • 振動の対象は4種類。くい打機等・鋼球・舗装版破砕機・ブレーカ
  • 振動ローラ、ブルドーザ、バックホゥは振動規制法の特定建設作業ではない
  • 除かれる型式=もんけん・圧入式くい打機・油圧式くい抜機・手持式ブレーカ
  • 50mの条件が付くのは舗装版破砕機とブレーカ

理解度チェック

問題:1日の移動距離が50m未満の振動ローラによる路体の締固め作業は、振動規制法上の特定建設作業に該当する。

〇か×か。

答え:×

振動ローラは政令が定める4種類に入っていません。

問題:ディーゼルハンマによる既製コンクリート杭の打込み作業は、振動規制法上の特定建設作業に該当する。

〇か×か。

答え:

くい打機を使用する作業です。除かれるのはもんけんと圧入式くい打機です。

令和5年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和5年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • 正答と選択肢の構成:1級土木施工管理技士の過去問 令和5年度 問60
  • 振動規制法施行令別表第2(特定建設作業=くい打機・くい抜機・くい打くい抜機〔もんけん及び圧入式くい打機、油圧式くい抜機、圧入式くい打くい抜機を除く〕を使用する作業/鋼球を使用して工作物を破壊する作業/舗装版破砕機を使用する作業/ブレーカ〔手持式のものを除く〕を使用する作業。舗装版破砕機とブレーカは1日の2地点間の最大距離が50mを超えない作業に限る)
  • 同じ列挙と除外の型式:当サイト 令和6年度 1級 No.64 の解説(振動ローラが政令に挙がっていないこと、除外される型式)

※ 問題文と選択肢は転載していません。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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