ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和6年度 1級土木施工管理技士 問題B No.21を解説、仮設工事計画

令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.21は、仮設工事計画立案の留意事項を述べた文章の空欄(イ)〜(ニ)に入る語句の組合せを選ぶ問題です。仮設備の作り方、材料の選び方、計画の見方が問われます。

この問題のポイント

仮設は「作って壊す」ものなので、組立てを省力化し、他の工事へ回せる形にするのが計画の軸になります。可能な限りユニット化し、材料は一般の市販品を使って規格を統一します。そして運搬から撤去・後片付けまでを含めて総合的に見ます。この流れをたどれば4つの空欄は一続きに決まります。

※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(イ ユニット化/ロ 市販品/ハ 規格/ニ 総合的)

各空欄に入る語句

空欄入る語句理由と誤答の紛れ
(イ)仮設備は可能な限りユニット化まとめて組める形にして現場作業を減らす。「分散化」は逆方向で誤り
(ロ)仮設構造物の材料は市販品入手しやすく代替も効く。「特注品」では転用も補充もできない
(ハ)可能な限り統一するもの規格そろえてこそ他工事へ転用できる。「納期」は統一する対象ではない
(ニ)計画の検討の仕方総合的運搬・設置から撤去・後片付けまで通して見る。「部分的」では抜けが出る

この文章の考え方

仮設備は本体構造物と違い、工事が終われば撤去します。かけた手間はそのまま消えるため、現場で組む作業を減らし、使い終わったら次の現場へ回すという発想で計画します。(イ)のユニット化は、部材を1つずつ組み立てるのでなく、まとまった単位で搬入・設置できるようにすることです。分散化では作業が細切れになり、狙いと反対になります。

(ロ)と(ハ)はつながっています。一般の市販品を使えば入手も補充もしやすく、規格を統一すれば他の工事にも転用できます。特注品でそろえると、その現場限りの資材になって転用も部材の追加もできません。仮設の材料を選ぶときは、性能だけでなく後で回せるかどうかを見ます。

(ニ)の総合的という語は、仮設工事を運搬・設置の段階だけで見ないという意味です。仮設は撤去と後片付けまでが工事で、置き場所や解体の手順を決めずに設置すると、最後に手が止まります。部分的な検討では、この最後の段階が抜け落ちます。したがって適当な組合せは選択肢4です。

覚え方

  • 仮設はユニット化・市販品・規格統一で、次の現場へ転用できる形にする
  • 特注品・分散化は仮設の狙い(省力化と転用)と逆になる
  • 検討の範囲は運搬・設置から撤去・後片付けまで

理解度チェック

問題:仮設構造物の材料は、現場に合わせた特注品でそろえ、規格の統一より個別最適を優先する。

〇か×か。

答え:×

一般の市販品を使い、可能な限り規格を統一します。他の工事へ転用できることが仮設の前提です。

問題:仮設工事の計画は、運搬・設置から撤去・後片付けまでを含めて総合的に検討する。

〇か×か。

答え:

撤去と後片付けまでが仮設工事です。設置の段階だけで計画すると最後に手が止まります。

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出典・参考資料

※ 問題文と選択肢は転載していません。空欄の前後は要旨に置き換えています。原文はJCTCの公開資料で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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