令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.1は、土工の作業に使用する建設機械に関する⑴〜⑷の記述のうち、適当なものを1つ選ぶ問題です。ブルドーザ・バックホゥ・トラクターショベル・スクレーパの4機種について、それぞれ得意な作業が正しく書かれているかを判断します。
適当なのは⑴のブルドーザで、⑵⑶⑷は作業区分を取り違えています。⑷は⑴とまったく同じ「掘削・押土及び短距離の運搬」という文をスクレーパに貼り替えたすり替えです。押土と短距離運搬はブルドーザの仕事で、スクレーパは掘削から積込み・運搬・敷均しまでを1台でこなす機械なので当てはまりません。⑵⑶は「機械位置より高い場所の掘削」という同じ誤り文で、バックホゥ(実際は低い場所)とトラクターショベル(実際は積込み)に付けています。各機種が土砂を「どこで・どう扱うか」を押さえていれば解けます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ ブルドーザは、掘削・押土及び短距離の運搬作業に用いられる | ○(正しい) | 排土板で土を掘削・押土し、短距離を押し運ぶ機械。記述どおり |
| ⑵ バックホゥは、主に機械位置より高い場所の掘削に用いられる | ×(誤り) | バックホゥは機械位置より低い場所の掘削に用いる(高い場所ではない) |
| ⑶ トラクターショベルは、主に機械位置より高い場所の掘削に用いられる | ×(誤り) | トラクターショベルは掘削でなく積込み(すくい上げ)機械。高い場所の掘削はローディングショベル |
| ⑷ スクレーパは、掘削・押土及び短距離の運搬作業に用いられる | ×(誤り) | 押土・短距離運搬はブルドーザの説明。スクレーパは掘削・積込み・運搬(中長距離)・敷均しを1台で行う |
⑵のバックホゥは、バケットを手前に引き寄せて掘る油圧ショベルで、機械が立つ地面より低い場所の掘削に適します。記述の「機械位置より高い場所」は逆向きで、上方を掘るのはバケットを前へ押し上げるローディングショベル(パワーショベル)の役割です。
⑶のトラクターショベルは、車体前方のバケットで土砂をすくい上げてダンプ等へ積み込む機械で、掘削そのものが主目的ではありません。⑵と同じ「機械位置より高い場所の掘削」を付けていますが、これも当てはまらず、上方掘削はやはりローディングショベルの説明です。
⑷のスクレーパは、掘削・積込み・運搬・捨土・敷均しという一連の土工を1台で行い、比較的長い距離の運搬に向く機械です。⑷の「押土及び短距離の運搬」は⑴のブルドーザと同一の文で、スクレーパには当てはまりません。したがって適当なのは、掘削・押土・短距離運搬を正しくブルドーザに結び付けた⑴です。
問題:バックホゥは、主に機械位置より高い場所の掘削に用いられる。
〇か×か。
答え:×
バックホゥはバケットを手前に引いて掘るため、機械位置より低い場所の掘削に用います。高い場所の掘削はローディングショベルです。
問題:スクレーパは、掘削・押土及び短距離の運搬作業に用いられる。
〇か×か。
答え:×
押土と短距離運搬はブルドーザの作業です。スクレーパは掘削・積込み・運搬(中長距離)・敷均しを1台で行う機械です。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。建設機械の作業区分は、最新の道路土工要綱や各機械の仕様で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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