令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.20は、道路のアスファルト舗装におけるアスファルト混合物の施工に関する問題です。⑴〜⑷の記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。初転圧温度が110〜140℃である点を、敷均し・交通開放の温度と取り違えないかが問われます。
加熱アスファルト混合物は、温度が下がると締固めにくくなるため、各工程で目安となる温度帯が決まっています。敷均しは110℃を下回らないうちに、初転圧はその直後の高い温度帯で、二次転圧を経て、交通開放は舗装表面が十分に冷えてから行います。⑶の初転圧温度を、二次転圧が終わるころの温度帯まで下げて書いた数値の取り違えが引っかけです。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 気温が5℃以下の施工では、所定の締固め度が得られることを確認したうえで施工する | ○(正しい) | 低温時は混合物が冷えやすく締固めにくい。締固め度を確認したうえで施工するのは適当 |
| ⑵ 敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする | ○(正しい) | 敷均し温度は一般に110℃を下回らないようにする |
| ⑶ 初転圧温度は、一般に90〜100℃である | ×(誤り) | 初転圧温度は一般に110〜140℃。90〜100℃は低すぎる |
| ⑷ 転圧終了後の交通開放は、舗装表面温度が一般に50℃以下になってから行う | ○(正しい) | 初期のわだち掘れを防ぐため、表面温度が50℃以下に下がってから開放する |
初転圧は、敷き均した直後のいちばん高い温度帯で行う締固めです。混合物の温度が高いほどよく締まるため、初転圧温度は一般に110〜140℃とされ、⑶の90〜100℃では低すぎます。90℃前後という数値は、むしろ二次転圧が終わるころ(一般に70〜90℃)の温度帯に近く、初転圧の温度を仕上げ側の温度まで下げて書いた取り違えです。
他の記述を確認すると、⑴の気温5℃以下での締固め度の確認、⑵の敷均し110℃、⑷の交通開放50℃以下は、いずれも一般的な温度管理の考え方に沿っており適当です。したがって、最も適当でないものは⑶の選択肢3です。
問題:アスファルト混合物の初転圧温度は、一般に90〜100℃である。
〇か×か。
答え:×
初転圧温度は一般に110〜140℃です。90℃前後は二次転圧が終わるころの温度帯に近く、初転圧としては低すぎます。
問題:転圧終了後の交通開放は、舗装表面温度が一般に50℃以下になってから行う。
〇か×か。
答え:〇
交通開放を早くしすぎると初期のわだち掘れの原因になります。舗装表面温度が一般に50℃以下に下がってから開放します。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。施工温度の基準は、最新の舗装施工便覧等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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