令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.19は、道路のアスファルト舗装における上層路盤の施工に関する⑴〜⑷の記述のうち、最も適当でないものを選ぶ問題です。上層路盤には粒度調整路盤、加熱アスファルト安定処理、セメント安定処理、石灰安定処理があり、材料ごとに敷均し機械と1層の仕上り厚さが変わります。
適当でないのは⑵です。加熱アスファルト安定処理路盤材料は、表層・基層と同じ加熱したアスファルト混合物なので、敷均しはアスファルトフィニッシャで行います。モータグレーダで敷き均すのは、粒度調整路盤やセメント・石灰安定処理路盤といった砕石系(常温)の材料です。同じ「上層路盤」でも、加熱アスファルト混合物だけは表層・基層と同じ機械で敷き均す、という材料の違いが問われています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当でない記述)
| 記述 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 粒度調整路盤は、1層の仕上り厚さが15cm以下を標準とする | 適当 | 粒度調整路盤は1層15cm以下が標準(振動ローラ使用時は20cm以下) |
| ⑵ 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、一般にモータグレーダで行う | 適当でない | 加熱アスファルト混合物なので敷均しはアスファルトフィニッシャ。モータグレーダではない |
| ⑶ セメント安定処理路盤は、1層の仕上り厚さが10〜20cmを標準とする | 適当 | セメント・石灰安定処理路盤は1層10〜20cmが標準(振動ローラ使用時は30cm以下) |
| ⑷ 石灰安定処理路盤材料の締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態で行う | 適当 | 石灰は反応がゆるやかで、やや湿潤側で締め固めると所要の密度が得られやすい |
上層路盤の敷均し機械は、材料が加熱したアスファルト混合物か、常温の砕石系かで分かれます。加熱アスファルト安定処理路盤材料は温度が下がる前に均一な厚さへ敷き均す必要があるため、表層・基層と同様にアスファルトフィニッシャを用います。一方、粒度調整路盤やセメント・石灰安定処理路盤は骨材を敷きならして締め固めるので、モータグレーダで所定の仕上り厚さに整形します。
⑵は加熱アスファルト安定処理の敷均しを「モータグレーダで行う」としていますが、加熱アスファルト混合物の敷均しはアスファルトフィニッシャで行うのが正しく、モータグレーダを当てているのが誤りです。⑴の粒度調整路盤(1層15cm以下)、⑶のセメント安定処理路盤(1層10〜20cm)、⑷の石灰安定処理路盤(最適含水比よりやや湿潤で締固め)は、いずれも舗装施工便覧の標準に沿った適当な記述です。したがって適当でないものは⑵、正解は選択肢2です。
問題:加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、一般にモータグレーダで行う。
〇か×か。
答え:×
加熱アスファルト安定処理路盤材料は加熱したアスファルト混合物なので、敷均しは表層・基層と同様にアスファルトフィニッシャで行います。モータグレーダを使うのは粒度調整路盤やセメント・石灰安定処理路盤などの砕石系の材料です。
問題:粒度調整路盤は、1層の仕上り厚さが15cm以下を標準とする。
〇か×か。
答え:〇
粒度調整路盤の1層の仕上り厚さは15cm以下が標準です。締固めに振動ローラを使う場合は20cm以下まで厚くできます。セメント・石灰安定処理路盤は10〜20cmが標準です。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。上層路盤の施工基準は、最新の舗装施工便覧(日本道路協会)等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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