令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.31は、下水道の遠心力鉄筋コンクリート管(ヒューム管)の継手の名称に関する問題です。図中のL・N・Mの3か所の継手が、カラー継手・いんろう継手・ソケット継手のどれにあたるかを選び、最も適当な組合せを1つ選びます。
ヒューム管の継手は、接合部の形と接合材で3種類に分かれます。カラー継手は別部材の金具(カラー)を管の外からかぶせてモルタルで接合し、ソケット継手は管の一端がそのまま受口(ソケット)に広がって差口を受け入れ、いんろう継手は管端がオス部とメス部の段差(印籠形)でかみ合います。3つの名称を入れ替えて並べ、対応を取り違えさせるのが引っかけどころです。とくに、金具をかぶせるカラー継手と、管自体が受口になるソケット継手の混同で迷いやすい問題です。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(L=いんろう継手・N=カラー継手・M=ソケット継手/最も適当な組合せ)
図(L・N・M)の各継手は、次の3種の形と接合材で判別します。正解の組合せ(選択肢4)では、Lがいんろう継手、Nがカラー継手、Mがソケット継手に対応します。
| 継手の名称 | 管端の形 | 接合材 | 正解での記号 |
|---|---|---|---|
| カラー継手 | 両端が同径の平口。別部材のカラー(円筒状の金具)を外からかぶせる | 硬練りモルタル | N |
| ソケット継手 | 一端が広がった受口(ソケット)、他端が差口(スピゴット) | ゴム輪 | M |
| いんろう継手 | 管端がオス部とメス部の段差(印籠形)でかみ合う | ゴム輪 | L |
| 選択肢(L・N・Mの組合せ) | 適否 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ L=カラー継手/N=いんろう継手/M=ソケット継手 | ×(誤り) | LとNが逆。Lはいんろう、Nはカラーが正しい |
| ⑵ L=いんろう継手/N=ソケット継手/M=カラー継手 | ×(誤り) | Lは合うが、NとMが逆。Nはカラー、Mはソケットが正しい |
| ⑶ L=ソケット継手/N=カラー継手/M=いんろう継手 | ×(誤り) | Nは合うが、LとMが逆。Lはいんろう、Mはソケットが正しい |
| ⑷ L=いんろう継手/N=カラー継手/M=ソケット継手 | 適当 | 3か所の継手に名称が正しく対応する組合せ |
3種の継手を確実に分けるカギは、接合材と管端の形の対応です。カラー継手は管とは別部材の金具(カラー)を外からかぶせてモルタルで固め、ソケット継手は管の一端そのものが受口に広がってゴム輪で止水するという違いを押さえます。いんろう継手は、管端をオス部とメス部の段差にして印籠のようにかみ合わせ、ゴム輪で接合します。選択肢4は、いんろう(L)・カラー(N)・ソケット(M)とこの3種が図の位置に正しく対応するため、最も適当です。⑴⑵⑶は、いずれか2か所の名称が入れ替わっているため不適当です。
問題:ヒューム管のカラー継手は、管の一端が受口(ソケット)に広がっており、ゴム輪を用いて接合する。
〇か×か。
答え:×
受口が管に一体で広がりゴム輪で接合するのはソケット継手です。カラー継手は、別部材の金具(カラー)を外からかぶせ、硬練りモルタルで接合します。
問題:いんろう継手は、管端をオス部とメス部の段差(印籠形)でかみ合わせ、ゴム輪を用いて接合する。
〇か×か。
答え:〇
いんろう継手は、印籠のように管端の段差をかみ合わせ、ゴム輪で止水します。ソケット継手も接合材はゴム輪ですが、こちらは一端が受口に広がった形です。
出典・参考資料
※ 問題文・図は転載していません。継手の形状・区分は、全国ヒューム管協会の技術資料やJIS A 5372等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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