令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.30は、上水道の管布設工に関する⑴〜⑷の記述のうち、適当なものを1つ選ぶ問題です。適当なのは1つだけで、残り3つは布設の向きや切断できる管の取り違えで誤りになっています。
適当なのは⑴だけです。上水道の管の布設は低所から高所へ向けて行い、ダクタイル鋳鉄管は管径・年号などの表示記号を上に向けて据え付け、切断できるのは直管に限られます。⑵は布設方向、⑶は表示記号の向き、⑷は切断できる管を、それぞれ逆や過大に書いて引っかけています。方向と対象を反対に覚えていないかが問われる問題です。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当な記述)
| 記述 | 適否 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 鋼管の運搬にあたり、管端の非塗装部分に当て材を介して支持する | 適当 | 外面塗装を傷めないよう、塗装のない管端を当て材で支持するのは正しい取扱い |
| ⑵ 管の布設は、原則として高所から低所に向けて行う | 適当でない | 布設は低所から高所へ向けて行い、受口を高所(上流)に向ける(高所から低所は逆) |
| ⑶ ダクタイル鋳鉄管は、表示記号の管径・年号を下に向けて据え付ける | 適当でない | 表示記号は据付け後に確認できるよう上に向けて据え付ける(下向きは逆) |
| ⑷ 鋳鉄管の切断は、直管及び異形管ともに切断機で行うことを標準とする | 適当でない | 切断機で切断できるのは直管のみで、異形管は切断しない |
⑵の布設方向は、上水道の引っかけです。管は低所から高所へ向けて布設し、受口を高所(上流)側に向けるのが原則で、⑵の「高所から低所」は向きが反対です。受口を高所に向けておくと、通水時の水流や継手にかかる力の向きに対して据付けが安定します。
⑶のダクタイル鋳鉄管の据付けでは、鋳出しされた管径・年号などの表示記号を上に向けて据え付けます。据付け後に管種や口径を目視で確認・照合できるようにするためで、⑶の「下に向けて」では確認できず誤りです。⑷の切断は、切断機で切れるのは直管だけで、分岐や口径変更・方向変更に使う異形管は切断しないのが原則です。異形管も切断機で切るとした⑷は誤りで、⑴の鋼管運搬(非塗装部を当て材で支持)だけが適当な記述になります。
問題:上水道の管の布設は、原則として高所から低所に向けて行う。
〇か×か。
答え:×
布設は低所から高所へ向けて行い、受口を高所(上流)側に向けます。高所から低所は向きが逆です。
問題:鋳鉄管の切断は、直管及び異形管ともに切断機で行うことを標準とする。
〇か×か。
答え:×
切断機で切断できるのは直管だけです。分岐・口径変更・方向変更に用いる異形管は切断しません。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。管布設の基準は、水道施設設計指針や日本ダクタイル鉄管協会の布設工事標準マニュアル等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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