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令和5年度(前期)2級土木施工管理技士 No.45を解説、ブロック積擁壁の各部名称

令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.45は、標準的なブロック積擁壁の断面図で、各部の名称記号の表記として最も適当な組合せを選ぶ問題です。4つの組合せのうち、最も適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

ブロックの背面に入れる透水性の材料は裏込め材(栗石・砕石)で、ブロックの背面に打つコンクリートである裏込めコンクリートとは別物です。断面図で背面に示された透水性の材料の名称を裏込め材とし、擁壁の直高(垂直方向の高さ)を正しい記号で示した選択肢3が最も適当です。裏込め材と裏込めコンクリートを取り違えていないか、直高をのり長(斜距離)と取り違えていないかで間違えやすい問題です。

※ 問題文と断面図は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます(記号の位置は図で確認してください)。

正解:選択肢3(擁壁の直高と裏込め材の組合せ)

ブロック積擁壁の各部名称

名称意味・役割(断面図での位置)
直高擁壁の垂直方向の高さ(基礎から天端までの垂直距離)。斜面に沿ったのり長とは別
裏込め材裏込めコンクリートのさらに背面に入れる透水性の材料(栗石・砕石等)。背面の水を排水し、水圧を減らして擁壁を安定させる
裏込めコンクリートブロックの背面に打つコンクリート(遮水性・強度)。裏込め材とは別物で、裏込め材より手前(ブロック側)にある
胴込めコンクリートブロックの間・裏側(芯部)に詰めるコンクリート。ブロックを一体化する
基礎コンクリート擁壁の底部を支えるコンクリート
水抜き穴背面にたまる水を壁の外へ排水する穴。水圧の増加を防ぐ

各選択肢の組合せ

選択肢擁壁の直高の記号背面部の名称判定
図の直高を正しく示す記号裏込めコンクリート×(背面部の名称は裏込め材が正しい)
直高ではない記号裏込めコンクリート×(記号・名称とも誤り)
図の直高を正しく示す記号裏込め材○(正しい組合せ)
直高ではない記号裏込め材×(名称は正しいが直高の記号が誤り)

選択肢の見分け方

選択肢は、擁壁の直高を示す記号と、背面部の名称の組合せで分かれます。断面図で背面に示された透水性の材料の名称は、裏込め材(栗石・砕石などの透水性材料)であって、裏込めコンクリートではありません。裏込めコンクリートは、ブロックの背面に打つコンクリートで、裏込め材よりも手前(ブロック側)にあります。

選択肢1・2は背面部を裏込めコンクリート、選択肢3・4は裏込め材としています。背面部の名称は裏込め材で、かつ擁壁の直高を正しい記号(選択肢1・3と同じ側)で示しているのは選択肢3です。選択肢4は名称は裏込め材で正しいものの、直高の記号が誤りです。直高は擁壁の垂直方向の高さで、斜面に沿ったのり長ではありません。記号の位置は断面図で確認します。

覚え方

  • 裏込め材=背面の透水性材料(栗石・砕石)/裏込めコンクリート=ブロック背面に打つコンクリート
  • 直高=擁壁の垂直方向の高さ(斜距離ののり長とは別)
  • ブロック側からの並び=胴込め・裏込めコンクリート → 裏込め材(透水層)→ 地山

理解度チェック

問題:ブロック積擁壁の背面に入れる栗石・砕石などの透水性材料を、裏込めコンクリートという。

〇か×か。

答え:×

背面に入れる栗石・砕石などの透水性材料は裏込め材です。裏込めコンクリートは、その手前でブロックの背面に打つコンクリートで、別物です。

問題:擁壁の直高とは、擁壁の垂直方向の高さのことである。

〇か×か。

答え:

直高は擁壁の垂直方向の高さ(基礎から天端までの垂直距離)です。斜面に沿って測るのり長とは別の量です。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和5年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期・種別:土木) 問題」
  • コンクリートブロック積(石積)擁壁の各部名称(直高・裏込め材・裏込めコンクリート・胴込めコンクリート・基礎コンクリート・水抜き穴):都道府県のブロック積擁壁工設計基準にもとづく

※ 問題文・断面図は転載していません。各部の記号の位置は公式の断面図で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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