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令和6年度(後期)2級土木施工管理技士 No.54を解説、コンクリート造工作物の解体作業

令和6年度(2024年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.54は、高さ5m以上のコンクリート造の工作物の解体作業について、事業者が行うべき事項に関する問題です。4つの記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものを1つ選びます。No.48〜No.58は必須問題なので、全問解答します。

この問題のポイント

強風・大雨などの悪天候のため作業の実施について危険が予想されるときは、事業者は解体作業を中止しなければなりません。選択肢3は「作業計画の再確認を行うとともに作業主任者の指揮に基づき作業を行わせなければならない」として作業を続けさせる内容ですが、悪天候で危険が予想されるときは作業を中止するのが正しく、指揮のもとで続行させるのは誤りです。これが誤っているもの、つまり正解です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤内容
1 引倒し等の合図○ 正しい外壁・柱等の引倒し等の作業では一定の合図を定め、関係労働者に周知する
2 解体用機械の使用○ 正しい物体の飛来等で危険が生ずるおそれのある箇所に、運転者以外の労働者を立ち入らせない
3 悪天候のときの作業× 誤り悪天候で危険が予想されるときは作業を中止する。指揮のもとで続行させるのではない
4 作業計画の記載事項○ 正しい作業の方法・順序、使用する機械等の種類・能力等を記載する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

労働安全衛生規則では、強風・大雨・大雪などの悪天候のため作業の実施について危険が予想されるときは、その作業を行ってはならないと定めています。つまり悪天候で危険が予想されるときは、作業を中止しなければならず、作業計画を再確認して作業主任者の指揮のもとで続行させるのではありません

選択肢3は、危険が予想される悪天候でも作業を行わせる内容になっている点が誤りです。ほかの選択肢は、引倒し等の作業での合図の周知、解体用機械を使うときの立入禁止、作業計画への記載事項を、いずれも正しく述べています。

覚え方

  • 高さ5m以上のコンクリート造工作物の解体は、悪天候(強風・大雨等)で危険が予想されるとき作業を中止(行ってはならない)
  • 悪天候で危険予想=中止(指揮して続行ではない)
  • 作業計画に方法・順序・使用機械の種類と能力を記載/引倒しは合図を周知/解体用機械の使用時は立入禁止

理解度チェック

問題:強風・大雨等の悪天候で作業に危険が予想されるときは、コンクリート造工作物の解体作業を中止しなければならない。

〇か×か。

答え:

悪天候で危険が予想されるときは、事業者は作業を行ってはならず、中止しなければなりません。

問題:悪天候で危険が予想されても、作業主任者の指揮に基づけば解体作業を続けてよい。

〇か×か。

答え:×

悪天候で危険が予想されるときは作業を中止しなければなりません。作業主任者の指揮があっても続行はできません。

令和6年度(後期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期・種別:土木) 問題」
  • 労働安全衛生規則(コンクリート造の工作物の解体等の作業=高さ5m以上・調査及び作業計画・引倒し等の作業の合図・悪天候時の作業の中止)/厚生労働省

※ 問題文は転載していません。条文の詳細は最新の労働安全衛生規則(e-Gov法令検索)・厚生労働省の資料等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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