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令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 No.8を解説、盛土の施工

令和6年度(2024年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.8は、盛土の施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。4つのうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

盛土材料の自然含水比が施工含水比の範囲内にあるときは、そのまま敷き均して締め固められます。含水量調節(散水や曝気乾燥)が要るのは、自然含水比が施工含水比の範囲を外れているときです。選択肢3は範囲内でも含水量調節が必要としていて、適当でありません。

丁寧な施工による均質な盛土、腐植土などの基礎地盤の置換え、条件で決まる敷均し厚さは、いずれも盛土の施工として適当です。適当でないのは選択肢3です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(適当でない記述)

各選択肢の適否

選択肢適否解説
1 盛土は不安定な要素をもつ土構造物だが、丁寧な施工で均質で安定性の優れた構造物にできる適当丁寧な施工で良質な構造物になる
2 基礎地盤の表土が腐植土等で悪影響が懸念される場合は、必要な深さまではぎ取り良質な材料で置き換える適当不良な表土は置換えする
3 盛土材料の自然含水比が施工含水比の範囲内のときは、敷均し時に含水量調節を行う必要がある適当でない(正解)範囲内なら含水量調節は不要。調節が要るのは範囲を外れたとき
4 敷均し厚さは、盛土の目的・盛土材料・締固め機械と施工方法・要求される締固め度等で左右される適当敷均し厚さは条件で決まる

選択肢3のポイント(適当でない記述)

施工含水比とは、要求される締固め度が得られる含水比の範囲のことです。盛土材料の自然含水比がこの範囲内に入っていれば、含水量を調節しなくてもそのまま敷き均して締め固められます。選択肢3は「範囲内のときに含水量調節を行う必要がある」としていて、逆になっています。

含水量調節が必要になるのは、自然含水比が施工含水比の範囲を外れているときです。含水比が高すぎる土は曝気乾燥(掘り起こして自然に乾かす)で下げ、低すぎる土は散水で上げます。範囲を外れた土をそのまま締め固めると、所定の締固め度が得られません。

ほかの3つは、盛土の施工の基本として適当な記述です。

覚え方

  • 自然含水比が施工含水比の範囲内=含水量調節は不要
  • 範囲を外れたときだけ調節する(高い→曝気乾燥、低い→散水)
  • 腐植土などの不良な表土は、はぎ取って良質材料で置換え
  • 敷均し厚さは目的・締固め機械・締固め度の条件で決まる

理解度チェック

問題:盛土材料の自然含水比が施工含水比の範囲内のときは、敷均し時に含水量調節を行う必要がある。

〇か×か。

答え:×

範囲内ならそのまま締め固められ、含水量調節は不要です。調節が要るのは範囲を外れたときです。

問題:基礎地盤の表土が腐植土等で盛土に悪影響を及ぼす場合は、必要な深さまではぎ取り良質な材料で置き換える。

〇か×か。

答え:

不良な表土は置換えします。適当な記述です。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期・種別:土木) 問題」
  • 施工含水比の範囲と含水量調節(範囲を外れたときに散水・曝気乾燥で調節):道路土工 盛土工の施工管理にもとづく

※ 問題文は転載していません。含水比管理の詳細は最新の指針・便覧で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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