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令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 No.17を解説、鋼材

令和6年度(2024年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.17は、鋼材に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。4つのうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

鋼材は、応力度が弾性限界に達するまでは弾性を示し、それを超えると塑性を示します。選択肢1は弾性と塑性を逆に書いているため、適当でありません。弾性は力を除くと元に戻る性質、塑性は力を除いても元に戻らない性質です。

炭素含有量と延性・硬さの関係、上降伏点での挙動、鋼材が土木構造物に広く用いられることは、いずれも適当です。適当でないのは選択肢1です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(適当でない記述)

各選択肢の適否

選択肢適否解説
1 鋼材は、応力度が弾性限界に達するまでは塑性を示すが、それを超えると弾性を示す適当でない(正解)弾性限界までは弾性、超えると塑性(弾性と塑性が逆)
2 鋼材は、炭素の含有量が少ないものほど延性や展性は向上するが、硬さや強さは低下する適当炭素が少ないほど粘り強く、硬さ・強さは下がる
3 鋼材は、応力度が上降伏点に達すると、応力度は増えないのにひずみが急激に増加し始める適当降伏の挙動どおりで正しい
4 鋼材は、強さや伸びに優れ、加工性もよく、土木構造物に欠くことのできない材料である適当鋼材の特長どおりで正しい

選択肢1のポイント(適当でない記述)

鋼材に力を加えていくと、はじめは弾性(力を除くと元の形に戻る)を示します。応力度が弾性限界を超えると塑性(力を除いても元に戻らない永久変形)を示します。選択肢1は弾性と塑性を入れ替えていて、逆です。

順番でいえば、弾性限界までが弾性域、そこを超えると塑性域に入ります。弾性限界までは弾性、超えると塑性、と押さえます。炭素含有量・上降伏点・鋼材の特長を述べた選択肢2〜4は適当です。

覚え方

  • 弾性限界までは弾性(元に戻る)、超えると塑性(戻らない)=選択肢1は逆
  • 炭素含有量が少ないほど延性・展性は向上、硬さ・強さは低下
  • 上降伏点=応力度が増えないのにひずみが急激に増加し始める
  • 鋼材は強さ・伸び・加工性に優れ、土木構造物に広く用いられる

理解度チェック

問題:鋼材は、応力度が弾性限界に達するまでは塑性を示すが、それを超えると弾性を示す。

〇か×か。

答え:×

弾性限界までは弾性、それを超えると塑性です。弾性と塑性が逆になっています。

問題:鋼材は、炭素の含有量が少ないものほど延性や展性は向上するが、硬さや強さは低下する。

〇か×か。

答え:

炭素が少ないほど粘り強く(延性・展性が向上)、硬さや強さは低下します。適当な記述です。

令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期・種別:土木) 問題」
  • 鋼材の弾性・塑性(弾性限界までは弾性、超えると塑性)、炭素含有量と延性・硬さの関係、降伏点:鋼構造・材料の力学的性質にもとづく

※ 問題文は転載していません。鋼材の力学的性質の詳細は最新の基準・教科書で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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