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令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 No.59を解説、仮設備・仮設工事

令和6年度(2024年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.59は、仮設備・仮設工事に関する①〜④の4つの記述のうち、適当なものの数を選ぶ問題です。適当なものが1つ〜4つのどれかを答えます。

この問題のポイント

適当なものは②③④の3つで、①が誤りです。事務所や宿舎設備等の工事は、工事全体のために必要な間接仮設(共通仮設)であって、直接仮設工事ではありません。①の「事務所や宿舎設備等の工事は直接仮設工事である」で間違えやすい問題です。直接仮設か間接仮設かの区別が問われます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(適当なものは3つ)

各記述の適否

記述適否解説
① 事務所や宿舎設備等の工事は直接仮設工事である適当でない事務所・宿舎等は間接仮設(共通仮設)で、直接仮設ではない
② 使用目的や期間に応じて構造計算を行い、労働安全衛生規則の基準に合致するか、それ以上の計画とする適当仮設備も構造計算し基準以上とする
③ 目的とする構造物を建設するために必要な工事用施設で、原則として工事完成時に取り除かれる適当仮設備は一時的な工事用施設で完成時に撤去
④ 指定仮設は変更契約の対象になるが、任意仮設は変更契約の対象にならない適当指定仮設は発注者が指定し設計変更の対象、任意仮設は受注者の裁量

記述①のポイント(ここが誤り)

仮設工事には、直接仮設工事と間接仮設工事(共通仮設)があります。直接仮設は、足場や支保工・型枠など目的物を造るために直接必要な仮設です。これに対し、現場事務所や宿舎・仮囲い・工事用の電気水道など、工事全体を進めるために共通して必要となる仮設は間接仮設(共通仮設)です。

記述①は「事務所や宿舎設備等の工事は直接仮設工事である」としていますが、事務所や宿舎設備等は間接仮設(共通仮設)です。ここで直接仮設と間接仮設を取り違えています。②の構造計算と労働安全衛生規則の基準、③の工事用施設で完成時に撤去、④の指定仮設は変更契約の対象で任意仮設は対象外は、いずれも適当です。したがって適当なものは②③④の3つです。

覚え方

  • 事務所・宿舎・仮囲い等=間接仮設(共通仮設)/足場・支保工・型枠等=直接仮設
  • 指定仮設=発注者が設計図書で指定=設計変更(変更契約)の対象/任意仮設=受注者の裁量=対象外
  • 仮設備=原則として工事完成時に取り除かれる一時的な工事用施設

理解度チェック

問題:快適な職場環境をつくるための事務所や宿舎設備等の工事は、直接仮設工事である。

〇か×か。

答え:×

事務所や宿舎設備等は、工事全体のために必要な間接仮設(共通仮設)です。直接仮設は足場・支保工・型枠など目的物を造るために直接必要な仮設です。

問題:一般に、指定仮設は変更契約の対象になるが、任意仮設は変更契約の対象にならない。

〇か×か。

答え:

指定仮設は発注者が設計図書で指定するもので設計変更(変更契約)の対象になります。任意仮設は受注者の裁量に任され、原則として変更契約の対象になりません。

令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期・種別:土木) 問題」
  • 仮設工事の分類(直接仮設=足場・支保工・型枠等/間接仮設・共通仮設=現場事務所・宿舎・仮囲い等)/指定仮設は発注者が設計図書で指定し設計変更の対象、任意仮設は受注者の裁量で対象外/仮設備は使用目的・期間に応じ構造計算し労働安全衛生規則の基準以上とする

※ 問題文は転載していません。仮設の分類・積算上の扱いは、最新の国交省土木工事積算基準等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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