ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 No.27を解説、コンクリート舗装の特徴

令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.27は、道路のコンクリート舗装の特徴に関する問題です。4つの記述のうち、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正しいのは、コンクリート舗装がトンネル内や急な坂道に用いられるという記述です。トンネルは補修しにくいので耐久性の高いコンクリート舗装を使い、明るい色で視認性も上がります。急な坂道は、アスファルトの仕上げに使うロードローラが使いにくいためコンクリート舗装にします。選択肢4が正しくなります。

残る3つは、コンクリート舗装の性質を逆に書いています。コンクリート舗装は剛性舗装でたわみ性は小さく、温度変化で膨張・収縮するので目地は必要です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 アスファルト舗装と比べると、たわみ性に富んでいる×(誤り)コンクリート舗装は剛性舗装でたわみ性は小さい。たわみ性はアスファルト側
2 施工がしやすく、養生中の収縮が多いコンクリートを用いる×(誤り)養生に時間がかかり施工性はよくない。収縮が多い材料は使わない
3 温度変化で膨張・収縮するため、一般に目地が不要である×(誤り)膨張・収縮するからこそ目地が必要
4 トンネル内や急な坂道等に用いられることが多い○(正しい)補修しにくいトンネルや、ローラを使いにくい急坂に向く

選択肢4のポイント(正しい記述)

コンクリート舗装は、トンネル内でよく使われます。トンネルは迂回路がなく通行止めにして補修するのが難しいので、はじめから耐久性の高いコンクリート舗装にしておきます。コンクリートは色が明るく、トンネル内の視認性が上がって安全にも役立ちます。

急な坂道でもコンクリート舗装が選ばれます。アスファルト舗装の仕上げに使うロードローラは、急坂ではうまく転圧できないためです。この2つの用途が正しく、たわみ性・目地不要と書いた選択肢1〜3は性質が逆になっています。コンクリート舗装は剛性舗装で硬く、温度で伸び縮みするので目地で区切ります。

アスファルト舗装との違い

2つの舗装は、荷重を受け止める仕組みが違います。逆に覚えると全部間違えるので、対にして押さえます。

項目コンクリート舗装アスファルト舗装
種類剛性舗装(硬い版で荷重を分散)たわみ性舗装(変形して荷重を伝える)
目地必要(温度変化で膨張・収縮するため)不要
施工・養生養生に時間がかかる早く交通開放できる
向く場所トンネル内、急な坂道一般的な道路、早期開放が要る場所

たわみ性はアスファルト側、剛性はコンクリート側です。この問題は、コンクリート舗装にアスファルトの性質を当てはめて誤りをつくっています。

覚え方

  • コンクリート舗装=剛性舗装(たわみ性はアスファルト側)。目地は必要
  • トンネル内=補修しにくい・明色で視認性が上がる。急坂=ローラが使いにくい
  • 養生に時間がかかるので施工性はよくない
  • 「たわみ性に富む」「目地が不要」はアスファルトとの取りちがえ

理解度チェック

問題:コンクリート舗装は、アスファルト舗装と比べてたわみ性に富んでいる。

〇か×か。

答え:×

コンクリート舗装は剛性舗装で、たわみ性は小さい舗装です。たわみ性が大きいのはアスファルト舗装です。

問題:コンクリート舗装は、トンネル内や急な坂道等に用いられることが多い。

〇か×か。

答え:

補修しにくく明色が役立つトンネル、ローラを使いにくい急坂に向きます。

令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期) 問題」および公式正答
  • コンクリート舗装がトンネル内に用いられる理由(補修が困難・耐久性・明色性):「なぜトンネル舗装はコンクリートなのか」(mocco-doboku.com)、三和建設「トンネル内はどうしてコンクリート舗装?」(sanwa-rc.com
  • コンクリート舗装は目地が必要・アスファルトとの違い:「アスファルト舗装とコンクリート舗装の違い」(practical-concrete.com
  • 剛性舗装・たわみ性舗装の区分の原典:日本道路協会「舗装設計施工指針」「舗装の構造に関する技術基準」

※ 問題文・図は転載していません。特徴は上記の資料で照合しています。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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