ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 No.35を解説、上水道の配水管と継手

令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.35は、上水道に用いる配水管と継手の特徴に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

4つの管種のうち3つは継手の特徴が正しく、鋼管の1つだけが施工条件をずらしています。溶接と天候の関係が誤りです。

鋼管の継手は溶接でつなぎます。溶接は溶接材料が湿気を吸うと欠陥が出るため、乾燥管理が必要で雨や湿気の影響を受けます。選択肢3は「天候に注意することなく溶接できる」と書いていますが、実際は天候に注意が要ります。溶接は時間がかかるうえ、天候の影響も受ける、と押さえます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(適当でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢(管種/特徴)正誤解説
1 ポリエチレン管/融着継手による一体化と管体の柔軟性で地盤変動に追従○(正しい)融着で一体化し、柔軟性で地盤の動きに追従する
2 ダクタイル鋳鉄管/継手の種類によって異形管防護が必要○(正しい)継手によっては曲管部などに異形管防護が要る
3 鋼管/継手の溶接に時間がかかるが、天候に注意することなく溶接できる×(適当でない)溶接は雨や湿気の影響を受け、天候に注意が必要
4 硬質塩化ビニル管/接着した継手の強度や水密性に注意が必要○(正しい)接着継手は強度・水密性に注意して施工する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

鋼管どうしは、現場で溶接してつなぎます。溶接は継手を一体化できて強い反面、手間と時間がかかります。ここまでは選択肢3も正しく述べています。

誤りは後半です。溶接に使う溶接材料が湿気を吸うと、溶接部に欠陥が出やすくなります。そのため溶接材料の乾燥管理が必要で、雨や湿気など天候の影響を受けます。「天候に注意することなく溶接できる」は誤りです。鋼管の溶接は「時間がかかる」だけでなく「天候にも注意が要る」と、2つセットで覚えます。

管種ごとの継手の特徴

この問題に出た4つの管種と継手を並べます。鋼管以外は説明どおりです。

管種継手・特徴
ポリエチレン管融着継手で一体化。柔軟性で地盤変動に追従
ダクタイル鋳鉄管継手の種類により異形管防護が必要
鋼管溶接継手で一体化。時間がかかり、天候の影響を受ける
硬質塩化ビニル管接着継手。強度・水密性に注意

継手のつなぎ方は、融着(ポリエチレン)・溶接(鋼)・接着(塩ビ)などで管種ごとに違います。鋼管の溶接は、その中でも天候に左右される点が問われます。

覚え方

  • 鋼管の溶接は時間がかかり、天候の影響も受ける(天候に注意することなく、は誤り)
  • ポリエチレン管=融着継手・柔軟で地盤変動に追従
  • ダクタイル鋳鉄管=継手により異形管防護が必要
  • 硬質塩化ビニル管=接着継手・強度と水密性に注意

理解度チェック

問題:鋼管は、継手の溶接に時間がかかるが、天候に注意することなく溶接できる。

〇か×か。

答え:×

溶接材料が湿気を吸うと欠陥が出るため、乾燥管理が必要で天候の影響を受けます。天候に注意することなく、は誤りです。

問題:ポリエチレン管は、融着継手による一体化と管体の柔軟性により、地盤変動に追従できる。

〇か×か。

答え:

融着で管と継手が一体になり、柔軟性で地盤の動きに追従します。耐震性にすぐれた管種です。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期) 問題」および公式正答
  • 鋼管の現場溶接は溶接材料の乾燥管理が必要(湿気で溶接欠陥):WSP 日本水道鋼管協会「Q&A(水道用鋼管の溶接方法・現地で溶接を行う場合の留意点)」(wsp.gr.jp
  • ポリエチレン管は融着継手で一体化し柔軟性で地盤変動に追従:「水道管の種類(ポリエチレン管)」(suido-sizai.com
  • 配水管・継手の原典:日本水道協会「水道施設設計指針」「水道工事標準仕様書」

※ 問題文・図は転載していません。継手の特徴は上記の資料で照合しています。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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