けんせつる
ダクタイル鋳鉄管って、ふつうの鋳鉄管と何が違うの?
なんで水道管によく使われるの?
この記事の要点
ダクタイル鋳鉄管は、鋳鉄の中の黒鉛を球状にして強靭性(じん性)と延性を高めた管です。
従来の鋳鉄管より強く割れにくいため、上水道の配水管で最も多く使われます。継手が曲がるので地震にも強いのが特徴です。
水道管にはいろいろな材質がありますが、本管に最も多く使われているのがダクタイル鋳鉄管です。「ダクタイル」は強じんという意味です。
ダクタイル鋳鉄管とは、鋳鉄の中の炭素(黒鉛)を球状にすることで、強靭性(じん性)と延性を高めた鋳鉄管です。
ふつうの鋳鉄は硬いものの衝撃に弱く割れやすいのですが、黒鉛を球状化したダクタイル鋳鉄は、靭性と耐久性が従来の鋳鉄管より飛躍的に高まり、衝撃に強くなります。
同じ鋳鉄でも、黒鉛の形がちがいます。
| 項目 | ダクタイル鋳鉄管 | 従来の鋳鉄管 |
|---|---|---|
| 黒鉛の形 | 球状 | 球状にしていない |
| じん性・延性 | 高い(割れにくい) | 低い(衝撃に弱い) |
| 主な使い方 | 上水道の配水管などで広く使用 | ダクタイル鋳鉄管に置き換えが進んだ |
ダクタイル鋳鉄管の継手は、伸縮性や可とう性をもち、地震による地盤の揺れやずれにあわせて柔軟に曲がることができます。さらに継手が抜けないようにした耐震継手を使うと、地震時にも管路がつながったまま保たれます。水を止めずに分岐する不断水工法も、ダクタイル鋳鉄管などで行われます。
混同しやすい用語
鋼管・硬質塩化ビニル管との違い
上水道の管には、ダクタイル鋳鉄管のほか、鋼管や硬質塩化ビニル管などもあります。ダクタイル鋳鉄管は強靭で耐震継手と組み合わせやすく、本管に多く使われます。材質ごとに強さや継手、施工方法がちがうため、使い分けます。
問題:ダクタイル鋳鉄管は、黒鉛を球状化して強靭性(じん性)を高めた鋳鉄管である。
〇か×か。
答え:〇
炭素(黒鉛)を球状にすることで、従来の鋳鉄より強く割れにくくしています。
問題:ダクタイル鋳鉄管は従来の鋳鉄管より衝撃に弱く、割れやすい。
〇か×か。
答え:×
逆です。じん性が高く、従来の鋳鉄管より割れにくいのが特徴です。
問題:ダクタイル鋳鉄管の継手は可とう性があり、地震時の地盤の変動に追従できる。
〇か×か。
答え:〇
継手が柔軟に曲がり、耐震継手にすると地震時も管路がつながったまま保たれます。
ダクタイル鋳鉄管は、黒鉛を球状化して強靭にした鋳鉄管で、上水道の配水管に最も多く使われます。
従来の鋳鉄管より割れにくく、可とう性のある継手で地震に強いのが特徴です。
あわせて上水道の管布設、不断水工法も確認すると、上水道の管がつながります。
参考資料
※ 特性・用途は標準的な考え方です。条件により変わるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月
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過去問での問われ方
上水道の管種や管布設として問われます。配水本管に多く使われる管材として、ダクタイル鋳鉄管が出てきます。
ダクタイル鋳鉄管は黒鉛を球状化してじん性を高めた管で、従来の鋳鉄管より割れにくく、可とう性のある継手で地震に強いのが特徴です。「鋳鉄管=もろい」と単純に考えないことに注意します。