ゼロから学ぶ土木施工管理

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型枠・支保工は過去問でどう問われる?

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編集部

型枠を外す順番に決まりがあるのを知っていましたか?まだ自分の重さを支えられないうちに底を外すと危険です。先に外すのは荷重のかからない側面です。

この記事の要点

型枠はコンクリートを所定の形に固める仮設の枠、支保工はそれを支える仮設です。型枠は側圧に耐える必要があります。

取りはずしは、必要な強度に達してから、鉛直部材の側型枠を先に行います。過去問での問われ方も押さえます。

型枠と支保工は、コンクリートが固まるまで形と位置を保つ仮設の構造です。側圧に耐えること、外す時期と順序を守ることが大切です。

型枠はコンクリートを所定の形に固める仮設の枠、支保工はそれを支える仮設で、型枠は側圧に耐える必要があります。

型枠に作用する側圧

側圧は、まだ固まっていないコンクリートが型枠を外へ押す圧力です。次の条件で大きくなります。

条件側圧
コンクリートの温度が低い大きくなる
打上り速度が速い大きくなる
スランプが大きい(やわらかい)大きくなる

温度が低いと固まり始めるのが遅く、液体のような状態が長く続くため側圧が大きくなります。打上り速度が速いほど、やわらかいコンクリートが高く積み上がるため側圧が大きくなります。なお、スランプが大きいほど、コンクリートはやわらかく側圧が大きくなります。

型枠・支保工の取りはずし

型枠・支保工は、コンクリートが自分の重さや施工中の荷重に耐えられる強度に達してから取りはずします。早すぎると変形やひび割れの原因になります。

型枠の取りはずし順序の模式図 スラブ・梁 ①側型枠(先に外す) ②底・支保工(後で外す)
型枠の取りはずし順序の模式図(形状は実物どおりではありません)。荷重のかからない鉛直部材の側型枠を先に、荷重を支える水平部材の底や支保工を後に外します。

取りはずす順序は、荷重がかからない柱・壁などの鉛直部材の側型枠を先に外し、荷重を支えるスラブ・梁などの水平部材の底の型枠や支保工を後に外すのが原則です。

このほか、かどには面取り材を付けて破損を防ぎ、塩害の影響を受ける地域では、型枠緊結材のセパレータなどをかぶり内から除去します。

混同しやすい用語

型枠 と 支保工

セットで使いますが、役割が違います。型枠は、コンクリートに直接接して、固まるまで所定の形に保つ枠です。支保工は、その型枠や打ち込んだコンクリートの重さを下から支える仮設の支えです。形をつくるのが型枠、重さを支えるのが支保工、と分けて覚えます。

過去問でどう問われたか

型枠・支保工は、側圧の大小関係と取りはずしの順序が正誤判定で問われます。引っかけはおおむね次の2つの型です。

  • 逆設定型:打上り速度・温度・スランプと側圧の大小を逆にする(打上り速度が速い・温度が低い・スランプが大きいほど側圧は「大きくなる」)。
  • 順序逆転型:取りはずしを「水平部材(スラブ・梁)の型枠が先」とする(正=鉛直部材=柱・壁の側型枠が先、水平部材の底と支保工が後)。
出題年度・級(問番)問われ方(引っかけの核心)
平成24年度 1級(No.11)型枠に作用する側圧。「打上り速度を大きくするほど側圧は小さくなる」は誤り(速いほど側圧は大きくなる)。コンクリート温度が低いほど側圧は大きくなる。
平成25年度 1級(No.17)現場打ちコンクリート橋の型枠。取りはずしは「水平部材(スラブ・梁)の型枠を鉛直部材(柱・壁)より先に外す」は誤り(鉛直部材の側型枠が先、水平部材の底・支保工が後)。面取り材・塩害時のセパレータ除去も問われた。
平成25年度 1級(No.9)打込み・締固め。「打上り速度を大きくして側圧を小さくする」は誤り。外気温25℃以下では打重ね時間間隔を2.5時間以内とするのが正しい肢。
頻出論点(支保工)型枠・支保工はコンクリートが自重・施工荷重に耐える強度に達してから取りはずす。支保工は沈下・変形しないよう設置する。

「打上り速度を大きくするほど側圧は小さくなる」「水平部材の型枠を鉛直部材より先に外す」とする記述はいずれも誤りです。打上り速度が速いほど側圧は大きくなり、取りはずしは荷重のかからない鉛直部材(柱・壁)の側型枠が先、荷重を支える水平部材(スラブ・梁)の底と支保工が後です。大小関係を逆にする・順序を逆にするのが引っかけの定番です。

理解度チェック

問題:スランプが同じ場合、コンクリートの温度が低いほど型枠に作用する側圧は大きくなる。(平成24年度 1級 No.11)

〇か×か。

答え:

温度が低いと固まり始めるのが遅く、液体のような状態が長く続くため、側圧は大きくなります。打上り速度が速いほど側圧が大きくなる点も合わせて押さえます。

問題:型枠を取りはずす順序は、スラブや梁などの水平部材の型枠を、柱や壁などの鉛直部材の型枠より先に外す。(平成25年度 1級 No.17)

〇か×か。

答え:×

逆です。荷重がかからない鉛直部材(柱・壁)の側型枠を先に、荷重を支える水平部材(スラブ・梁)の底や支保工を後に外します。

問題:型枠・支保工は、コンクリートが自重や施工荷重に耐えられる強度に達してから取りはずす。

〇か×か。

答え:

強度が不足したまま外すと変形やひび割れの原因になります。必要な強度に達してから取りはずします。

まとめ

型枠はコンクリートの形を保つ枠、支保工はそれを支える仮設です。

側圧は温度が低い・打上り速度が速い・スランプが大きいほど大きくなり、取りはずしは鉛直部材の側型枠を先に行うのが要点です。

取りはずしの順序が、過去問でよく問われます。

参考資料

  • 土木学会「コンクリート標準示方書」
  • 国土交通省「土木工事共通仕様書」

※ 側圧・取りはずしの考え方は標準的な内容です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

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