ゼロから学ぶ土木施工管理

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アスファルト量とは?最適量の決め方と多い・少ないの影響

けんせつる

けんせつる

アスファルト量って、多いほど丈夫になるの?

最適な量はどうやって決めるの?

この記事の要点

アスファルト量は、アスファルト混合物に含まれるアスファルトの割合です。最適な量(最適アスファルト量)はマーシャル安定度試験で決めます。

多すぎると夏に流動して変形し、少なすぎると耐久性が下がります。多い・少ないの影響を押さえます。

アスファルト混合物は、骨材とアスファルトを混ぜたものです。このアスファルトの割合がアスファルト量で、多くても少なくてもよくありません。

アスファルト量とは、アスファルト混合物に含まれるアスファルトの割合で、最適な量はマーシャル安定度試験で決めます

骨材とアスファルトの配合を変えて試験し、安定度などがちょうどよくなる割合(最適アスファルト量)を求めます。量が適切でないと、舗装が早く傷みます。

多すぎる・少なすぎるとどうなるか

アスファルト量には、ちょうどよい範囲があります。

アスファルト量 起きること
多すぎる 夏季の耐流動性が下がり、わだち掘れなどの変形が起きやすい
少なすぎる 耐摩耗性やはく離抵抗性が下がり、骨材が取れたりひび割れやすくなる
最適 マーシャル安定度試験で求めた、性状がちょうどよくなる量

たとえば、路面の耐摩耗対策としてアスファルト量が多い混合物を表層に使うと効果的ですが、その分、夏季の耐流動性(わだち掘れのしにくさ)も考えておく必要があります。

混同しやすい用語

空隙率との関係

アスファルト量が増えると、骨材のすき間(空隙)がアスファルトで満たされ、空隙率が下がります。多すぎてすき間がほとんど無くなると、夏に温度が上がったとき逃げ場がなく流動しやすくなります。アスファルト量と空隙率はつながっています。

過去問での問われ方

アスファルト混合物の品質や配合として問われます。過去問では、路面の耐摩耗対策としてアスファルト量が多い混合物を表層に使うと効果的だが、夏季の耐流動性についても考慮する必要がある、という形で出ています。

アスファルト量が多いと耐摩耗には有利ですが、夏季の耐流動性が下がりわだち掘れが起きやすくなります。多ければよい、と単純に考えないことに注意します。

理解度チェック

問題:アスファルト混合物の最適アスファルト量は、マーシャル安定度試験で求める。

〇か×か。

答え:

骨材とアスファルトの配合を変えて試験し、性状がちょうどよくなる最適アスファルト量を求めます。

問題:アスファルト量は多いほどよく、夏季でも変形の心配はない。

〇か×か。

答え:×

多すぎると夏季の耐流動性が下がり、わだち掘れなどの変形が起きやすくなります。

問題:アスファルト量が少なすぎると、耐摩耗性やはく離抵抗性が下がる。

〇か×か。

答え:

アスファルトが骨材を十分に包めず、骨材が取れたりひび割れやすくなります。

まとめ

アスファルト量は、混合物に含まれるアスファルトの割合で、最適な量はマーシャル安定度試験で決めます。

多すぎると夏に流動(わだち掘れ)、少なすぎると耐久性が低下するため、ちょうどよい範囲にします。

あわせて舗装の品質管理アスファルト混合物の種類も確認すると、混合物の管理がつながります。

参考資料

  • 公益社団法人 日本道路協会「舗装施工便覧」
  • 日本道路協会「舗装調査・試験法便覧」(マーシャル安定度試験)

※ 影響・基準は標準的な考え方です。条件により変わるため、最新の資料で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

過去問解説

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