編集部
密粒度、開粒度、ポーラス…アスファルト混合物の種類が多くて、何が違うのか分かりにくくないですか?「骨材の粒度(すき間の多さ)」で並べると、用途まで見えてきます。
この記事の要点
アスファルト混合物(合材)は、骨材の粒度(すき間の多さ)で種類が分かれます。すき間が少ない密粒度が標準で、すき間が多い開粒度・ポーラスは用途が特殊です。
各種類の特徴と使う場所を表で並べ、過去問での問われ方まで押さえます。
アスファルト混合物は、骨材(砂利や砂)とアスファルトを混ぜたものです。骨材の組み合わせ(粒度)を変えると、性質と使い道が変わります。
アスファルト混合物の種類は、骨材のすき間(空隙)の多さで分かれ、すき間の少ない密粒度が最も一般的です。
すき間が多くなるほど、水を通したりすべり止めにしたりと、特殊な用途に向きます。代表的な種類を、すき間の少ない順に並べます。
骨材のすき間の多さで分けると、用途のイメージがつかめます。分類を図にすると関係が見えます。
密粒度アスファルト混合物は、骨材のすき間が少なく、最も一般的に使われる標準の混合物です。耐流動性・耐摩耗性・すべり抵抗にバランスよく優れ、一般道路の表層に広く使います。
粗粒度は密粒度より粗い骨材で、おもに表層の下の基層に使います。細粒度は細かい骨材が多く、耐水性やひび割れへの抵抗にすぐれ、交通量の少ない道路などに使います。
開粒度アスファルト混合物は、粗い骨材が主体で、すき間(空隙)が大きい混合物です。表面が粗くなるため、すべり止め舗装などに使います。
ポーラスアスファルト混合物は、空隙をとくに大きくして、水を路面から下に通す排水機能をもたせた混合物です。雨天時の視認性の向上や、すべり抵抗の改善が期待できます。粗骨材が多いため、すりつけが難しく骨材も飛散しやすい点に注意が要ります。
| 種類 | 特徴 | おもな用途 |
|---|---|---|
| 密粒度 | すき間が少ない・標準・バランスがよい | 一般道路の表層 |
| 粗粒度 | 密粒度より粗い | おもに基層 |
| 細粒度 | 細かい骨材・耐水性やひび割れ抵抗 | 交通量の少ない道路など |
| 開粒度 | すき間が大きい・表面が粗い | すべり止め舗装 |
| ポーラス | 空隙がとくに大きい・水を通す | 排水性舗装 |
混同しやすい用語
開粒度 と ポーラスアスファルト混合物
どちらもすき間(空隙)が大きい混合物で、見た目が似ています。違いは目的です。開粒度はおもに表面を粗くしてすべり止めにする用途で、ポーラスは空隙をとくに大きくして水を下に通す排水機能をもたせます。すべり止めが目的か、水を通すのが目的かで使い分けます。
問題:密粒度アスファルト混合物は、すき間が少なく、一般道路の表層に最も多く使われる標準的な混合物である。
〇か×か。
答え:〇
密粒度は骨材のすき間が少なく、耐流動性・耐摩耗性・すべり抵抗にバランスよく優れた標準的な混合物です。
問題:ポーラスアスファルト混合物は、空隙が大きく、水を路面から下に通す排水機能をもつ。
〇か×か。
答え:〇
ポーラスは空隙をとくに大きくして排水機能をもたせた混合物で、排水性舗装に使われます。雨天時の視認性やすべり抵抗の改善が期待できます。
問題:粗粒度アスファルト混合物は、おもに表層の仕上げに使われる。
〇か×か。
答え:×
粗粒度は密粒度より粗い骨材で、おもに表層の下の基層に使います。表層の標準は密粒度です。
アスファルト混合物は、骨材のすき間の多さで種類が分かれます。
すき間が少ない密粒度が標準の表層用、すき間が多い開粒度はすべり止め、ポーラスは排水に使います。
舗装の施工は、初転圧・二次転圧・仕上げ転圧の違いや舗装の破損の種類もあわせて確認すると、材料から仕上げ・劣化までつながります。
参考資料
※ 種類の区分・用途は標準的な考え方です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月
試験での問われ方
混合物の種類は、それぞれの特徴と施工が正誤判定で問われます。
令和2年度(1級)No.31では、ポーラスアスファルト混合物の舗設について、粗骨材が多くすりつけが難しいこと、骨材が飛散しやすいことなど、ポーラス特有の施工上の注意が出題されました。
密粒度が標準、すき間が多い開粒度・ポーラスは用途が特殊という関係を押さえると、種類と用途の取り違えを防げます。