令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.16は、レディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。
ワーカビリティーの目視判定、スランプ試験、単位水量の推定、アルカリシリカ反応対策の確認という4つが並びます。
モルタルバー法は骨材のアルカリシリカ反応性を判定する試験で、骨材について事前に行うものです。選択肢4は荷卸し時の試料を採取して行うとしています。
荷卸しの場でその日のうちに結果を得られる検査かどうかが切り分けになります。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 荷卸し時のワーカビリティーの良否を、技術者による目視により判定した | ○(適当) | ワーカビリティーは数値で測る項目ではなく、目視での判定が認められている |
| ⑵ コンシステンシーを評価するため、スランプ試験を行った | ○(適当) | スランプはコンシステンシーの指標 |
| ⑶ 単位水量を推定する試験方法として、エアメータ法を用いた | ○(適当) | エアメータ法は単位水量を短時間で推定する方法の1つ |
| ⑷ アルカリシリカ反応対策を確認するため、荷卸し時の試料を採取してモルタルバー法を行った | ×(適当でない) | モルタルバー法は骨材の反応性を調べる事前の試験。荷卸し時の受入れ検査では行わない |
アルカリシリカ反応は、セメント中のアルカリと反応性のある骨材が反応し、生じたゲルが吸水・膨張してひび割れを起こす現象です。対策は反応性のある骨材を避ける、低アルカリ形や混合セメントを使う、アルカリ総量を抑えるの3方向で、いずれも配合や材料を決める段階の話です。
モルタルバー法は、その骨材が反応性を持つかどうかを判定する試験です。骨材について事前に行うものなので、生コンが現場に着いてから荷卸し時の試料で行う検査にはなりません。受入れ検査でアルカリシリカ反応対策を確かめるなら、配合計画書で使用する骨材やセメントの種類、アルカリ総量を見ます。
残る3つは、いずれも荷卸しの場でできる検査です。ワーカビリティーは数値で測る項目ではないため、技術者の目視で判定します。コンシステンシーはスランプ試験で評価します。単位水量は、エアメータ法・電子レンジ法・静電容量法などで短時間に推定できます。荷卸し時にその場で判断できるかどうかで並べ替えると、選択肢4だけが浮きます。
問題:アルカリシリカ反応対策の確認は、荷卸し時の試料を採取してモルタルバー法を行う。
〇か×か。
答え:×
モルタルバー法は骨材の反応性を調べる事前の試験です。受入れ検査では配合計画書で確認します。
問題:荷卸し時のワーカビリティーの良否は、技術者による目視により判定してよい。
〇か×か。
答え:〇
ワーカビリティーは数値で測る項目ではありません。
出典・参考資料
※ モルタルバー法の試験期間などの数値には踏み込んでいません。問題文と選択肢も転載していません。
※ この記事の確認日:2026年7月
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