ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和5年度 1級土木施工管理技士 問題B No.22を解説、安全確保及び環境保全の留意事項

令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.22は、工事の安全確保及び環境保全の施工計画立案時における留意事項について、①〜④の4つの記述のうち適当なものの数を答える問題です。

施工機械の選定、着手時の広報、地下埋設物の確認、資機材の搬入搬出という4つが並びます。

この問題のポイント

地下埋設物の位置や深さを確認するときに立会いを求める相手は、その埋設物の管理者です。③は労働基準監督署の立会いを求めるとしており、ここが誤りです。

誤りが1つなので、適当なものは3つになります。

※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:3つ(適当なものの数)

①〜④の正誤

記述正誤解説
① 施工機械は低騒音型・低振動型・排出ガスの低減に配慮したものを採用し、沿道環境に最も影響の少ない稼働時間帯を選択する等の検討を行う○(適当)機械の型式と稼働時間帯の両方で沿道環境に配慮する
② 工事に先がけ現場に広報板を設置し、必要に応じて地元の自治会等に挨拶や説明を行い、戸別訪問による工事案内やチラシ配布を行う○(適当)着手前の周知が苦情を防ぐ
③ 公道上の掘削では地下埋設物の保護が重要で、施工計画段階で調査し、位置・深さ等を確認する際は労働基準監督署の立会いを求める×(適当でない)立会いを求める相手は埋設物の管理者。労働基準監督署ではない
④ 資機材の搬入・搬出は交通への影響を減らすよう、施工計画の段階で搬入経路や交通規制方法等を十分に検討し最適な計画を立てる○(適当)経路と規制は着手前に決める

③のポイント(ここが適当でない)

公道の下には電気、ガス、上下水道、通信などの管や線が入っています。損傷させると停電や漏水、ガス漏れにつながるため、掘削の前に位置と深さを確かめます。

そのとき立会いを求めるのは、その埋設物を持っている管理者(占用者)です。図面を持ち、実際の埋設状況を知っているのは管理者なので、立会いのうえで試掘して確認します。労働基準監督署は労働基準や安全衛生の監督を行う機関で、どこに管が埋まっているかを答える立場ではありません。誰に聞けば分かるのかで判断すると迷いません。

①②④は素直な内容です。機械は低騒音型・低振動型を選び、さらに稼働時間帯まで含めて検討します。着手前の広報は、広報板・自治会への説明・戸別訪問とチラシという段階を重ねます。搬入搬出は経路と交通規制を計画段階で決めます。

数を答える形式は、1つでも判断を誤ると答えが1つずれるため、消去法が使えません。4つすべてに○×を付けてから数えます。逆に、明らかな誤りを1つ見つけたら残りを丁寧に確認するだけで済みます。

覚え方

  • 地下埋設物の確認は、埋設物の管理者の立会いを求めて行う
  • 労働基準監督署は労働基準・安全衛生の監督機関。埋設物の所在を答える立場ではない
  • 施工機械は型式(低騒音型・低振動型・排出ガス低減)+稼働時間帯の両方で配慮
  • 数を答える型は4つすべてに○×を付けてから数える(消去法が使えない)

理解度チェック

問題:地下埋設物の位置、深さ等を確認する際は、労働基準監督署の立会いを求める。

〇か×か。

答え:×

立会いを求めるのは埋設物の管理者です。

問題:施工機械の選定では、低騒音型や低振動型の採用に加えて、沿道環境に影響の少ない稼働時間帯の選択も検討する。

〇か×か。

答え:

機械の型式と使う時間帯の両方で配慮します。

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出典・参考資料

※ ③の判定は、立会いを求める相手が埋設物の管理者であること(労働基準監督署は労働基準・安全衛生の監督機関であって埋設物の所在を答える立場ではないこと)という役割の違いから述べています。試掘の間隔や離隔の数値など、条文・要綱の逐語を要する数値には踏み込んでいません。問題文と記述も転載していません。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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