令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.5は、施工計画立案のための事前調査に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。
市街地・近接施工の調査、下請負業者の選定の調査、資機材の輸送調査、現場条件の調査という4つが並びます。
輸送ルートの道路状況や交通規制で不明な点があるときの相談先は、道路管理者と所轄警察署です。選択肢3はこれを陸運事務所と所轄警察署としています。
道路の状況や規制を答えられるのは、その道路を管理している側です。調査の内容は正しく書かれていて、相談先だけが差し替えられています。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 市街地や既設施設物に近接した工事では、既設施設物の変状防止対策や使用空間の確保等を施工計画に反映する | ○(適当) | 制約を先に洗い出して計画に織り込む |
| ⑵ 下請負業者の選定では、技術力、過去の実績、労働力の供給、信用度、専門性等と安全管理能力を調査する | ○(適当) | 価格だけでなく施工能力と安全管理能力を見る |
| ⑶ 資機材の輸送調査では、道路状況や交通規制等を把握し、不明な点は陸運事務所や所轄警察署に相談して解決しておく | ×(適当でない) | 相談先は道路管理者と所轄警察署。陸運事務所ではない |
| ⑷ 現場条件の調査では、項目の落ちがないように選定し、複数の人で調査したり回数を重ねて精度を高める | ○(適当) | 1人・1回では見落とす |
資機材を運び込めるかどうかは、道路の幅や高さ制限、橋の重量制限、時間帯の交通規制で決まります。これらを把握しているのはその道路の道路管理者で、通行の規制や道路使用については所轄警察署が窓口になります。輸送ルートで不明な点が出たら、この2者に相談します。
陸運事務所は自動車の登録や検査を扱う窓口で、通行するルートの道路状況や交通規制を答える立場ではありません。調査の内容は正しく、相談する相手だけが入れ替えられている型です。
選択肢1・2・4は事前調査の考え方をそのまま述べています。近接施工では既設施設物の変状防止と使用空間の確保を計画に反映し、下請負業者は技術力や実績に加えて安全管理能力まで見て選び、現場条件は複数人・複数回で精度を上げます。事前調査は「着手してからでは直せないこと」を先に潰す作業だと押さえると、どれも自然に読めます。
問題:資機材の輸送調査で不明な点がある場合は、陸運事務所や所轄警察署に相談して解決しておく。
〇か×か。
答え:×
相談先は道路管理者と所轄警察署です。
問題:現場条件の調査では、複数の人で調査したり調査回数を重ねることで精度を高める。
〇か×か。
答え:〇
1人・1回では調査項目の落ちが出ます。
出典・参考資料
※ 問題文と選択肢は転載していません。
※ この記事の確認日:2026年7月