令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.31は、道路の各種アスファルト舗装について、適当なものを選ぶ問題です。
グースアスファルト舗装、大粒径アスファルト舗装、フォームドアスファルト舗装、砕石マスチック舗装という4つが並びます。適当なものが1つで、残る3つは用途か材料が書き替えられています。
グースアスファルト舗装は鋼床版の橋面舗装に用いる工法です。高温で流動性の高い混合物を流し込み、防水性とたわみ追従性で鋼床版を守ります。
選択肢1はこれをコンクリート床版に、選択肢2は大粒径アスファルト舗装を鋼床版の橋面舗装に振り替えています。用途を1つずつずらす組み方です。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ グースアスファルト舗装は、不透水性やたわみ性等の性能を有する舗装で、一般にコンクリート床版の橋面舗装に用いられる | ×(誤り) | 床版の種類が違う。一般に鋼床版の橋面舗装に用いる |
| ⑵ 大粒径アスファルト舗装は、最大粒径の大きな骨材を用い、耐流動性や耐摩耗性等の性能を有するため、一般に鋼床版舗装等の橋面舗装に用いられる | ×(誤り) | 用途が違う。基層や上層路盤など厚い層に用いる |
| ⑶ フォームドアスファルト舗装は、加熱アスファルト混合物を製造する際に、アスファルトを泡状にして容積を増大させて混合性を高めて製造した混合物を用いる舗装である | ○(正しい) | 泡状にして骨材となじみやすくする |
| ⑷ 砕石マスチック舗装は、細骨材に対するフィラーの量が多い浸透用セメントミルクで粗骨材の骨材間隙を充填したギャップ粒度のアスファルト混合物を用いる舗装である | ×(誤り) | 充填材が違う。アスファルトモルタルで充填する。浸透用セメントミルクは半たわみ性舗装 |
グースアスファルト舗装は、鋼床版の上に流し込んで敷きならす舗装です。鋼板はたわみやすく水にも弱いため、たわみ追従性と防水性を備えたグースが鋼床版に使われます。選択肢1はこれをコンクリート床版に付け替えています。
大粒径アスファルト舗装は最大粒径の大きな骨材で骨格を強くする舗装で、重交通路線の基層や上層路盤といった厚い層に使われます。橋面舗装で使うのはグース側で、選択肢2は⑴と用途を交換した形です。
砕石マスチック舗装は、フィラーの量が多いアスファルトモルタルで粗骨材のかみ合わせのすき間を埋めた、ギャップ粒度の混合物を使います。選択肢4の浸透用セメントミルクを使うのは、空隙率の大きい開粒度混合物にセメントミルクを浸透させる半たわみ性舗装です。
⑶のフォームドアスファルトは、アスファルトに水分を加えて泡状にし、容積を増やして骨材とのなじみをよくする方法です。この記述はそのまま正しいので、適当なものは選択肢3です。
問題:グースアスファルト舗装は、一般にコンクリート床版の橋面舗装に用いられる。
〇か×か。
答え:×
一般に鋼床版の橋面舗装に用いられます。
問題:砕石マスチック舗装は、浸透用セメントミルクで粗骨材の骨材間隙を充填した舗装である。
〇か×か。
答え:×
アスファルトモルタルで充填します。セメントミルクを浸透させるのは半たわみ性舗装です。
出典・参考資料
※ 日本道路協会「舗装施工便覧」「舗装の構造に関する技術基準」は市販図書・PDFのため、本記事では配合の数値には踏み込んでいません。問題文と選択肢も転載していません。
※ この記事の確認日:2026年7月