令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.55は、火薬の取扱いについて、火薬類取締法令上正しいものを選ぶ問題です。
火薬類取扱所の帳簿と責任者、火薬類を収納する容器、取扱所の建物の構造、周囲の措置という4つが並びます。正しいものが1つで、残る3つは条件が書き替えられています。
火薬類取扱所では帳簿を備え、責任者を定めて、火薬類の受払い及び消費残数量をその都度明確に記録させます。持ち出した量と残った量が常に合うようにする管理です。
残る3つは、容器の内面の材質、建物を地下構造とすること、保安距離の確保という形で条件が入れ替えられています。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(火薬類取締法令上、正しい記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 火薬類取扱所には帳簿を備え、責任者を定めて、火薬類の受払い及び消費残数量をその都度明確に記録させること | ○(正しい) | 出した量と残りが常に合うようにする |
| ⑵ 消費場所で火薬類を収納する容器は、木その他電気不良導体で作った丈夫な構造とし、内面は鉄類を表したものとすること | ×(誤り) | 内面に鉄類を表さない。金属どうしが触れて火花が出ることを避ける |
| ⑶ 火薬類取扱所には地下構造の建物を設け、盗難及び火災を防ぎ得る構造とすること | ×(誤り) | 地下構造にするという定めはない。盗難及び火災を防ぎ得る構造とする点は正しい |
| ⑷ 火薬類取扱所の周囲には保安距離を確保し、かつ、立入禁止、火気厳禁等と書いた警戒札を掲示すること | ×(誤り) | 保安距離が求められるのは火薬庫についての規定 |
火薬類の取扱いで避けたいのは、衝撃と火花です。容器を木その他の電気不良導体で作るのは静電気を溜めないためで、内面に鉄類を表さないのは、金属どうしが触れて火花が出るのを防ぐためです。選択肢2は材質の指定の後半だけを裏返しています。
選択肢3は取扱所の建物を地下構造とすると書いています。取扱所に求められるのは盗難及び火災を防ぎ得る構造であり、地下に設けるという定め方はされていません。前半に条件を1つ足す形の誤りです。
選択肢4の保安距離は、火薬庫について保安物件との間に確保が求められるものです。取扱所の周囲については、立入禁止や火気厳禁の警戒札を掲示します。火薬庫の規定と取扱所の規定を混ぜている点が誤りです。
⑴の帳簿と責任者は、消費場所での基本の管理です。受け払いのたびに記録し、残数量を明確にしておくことで、紛失や盗難にすぐ気づけます。したがって正しいものは選択肢1です。
問題:消費場所で火薬類を収納する容器は、木その他電気不良導体で作り、内面は鉄類を表したものとする。
〇か×か。
答え:×
内面に鉄類を表しません。金属どうしが触れて火花が出るのを避けます。
問題:火薬類取扱所には帳簿を備え、責任者を定めて、火薬類の受払い及び消費残数量をその都度明確に記録させる。
〇か×か。
答え:〇
出した量と残りが常に合う状態にしておきます。
出典・参考資料
※ 火薬類取締法施行規則の条文(容器の材質・取扱所の構造・保安距離)はPDFのため逐語を確認できていません。本記事では条番号や保安距離の数値には踏み込まず、正しい記述の内容と、誤りの箇所(材質の裏返し・条件の追加・火薬庫の規定との混同)にとどめています。問題文と選択肢も転載していません。
※ この記事の確認日:2026年7月