令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.51は、レディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の品質管理に関する⑴〜⑷の記述のうち、最も適当でないものを選ぶ問題です。JIS A 5308が定める品質項目と、荷卸し地点での許容差の考え方が問われます。
JIS A 5308の品質項目は強度・スランプ(またはスランプフロー)・空気量・塩化物含有量の4つで、いずれも荷卸し地点で判定します。誤りは⑶で、品質管理項目に「質量」を挙げていますが、正しくは「強度」です。⑴のスランプ許容差(8〜18cmは±2.5cm)、⑵の空気量許容差(±1.5%)、⑷の判定を行う場所(荷卸し地点)は、いずれも規格どおりで適当です。項目名を「質量」と「強度」で入れ替える点に引っかからないかが分かれ目です。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 適否 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ スランプ12cmの試験結果で許容されるスランプの上限値は14.5cmである | 適当 | スランプ8〜18cmの許容差は±2.5cm。12+2.5=14.5cmで正しい |
| ⑵ 空気量5.0%の試験結果で許容される空気量の下限値は3.5%である | 適当 | 空気量の許容差は±1.5%。5.0−1.5=3.5%で正しい |
| ⑶ 品質管理項目は、質量、スランプ、空気量、塩化物含有量である | 適当でない | 品質項目は「質量」ではなく「強度」。強度・スランプ・空気量・塩化物含有量が正しい |
| ⑷ レディーミクストコンクリートの品質検査は、荷卸し地点で行う | 適当 | JIS A 5308の品質は荷卸し地点で満足させると規定されている |
JIS A 5308では、レディーミクストコンクリートの品質項目を強度、スランプ又はスランプフロー、空気量、塩化物含有量と定め、これらを荷卸し地点で満足させることを求めています。選択肢3はこの筆頭にある「強度」を「質量」に置き換えている点が誤りです。質量は運搬時の計量や配合の管理に関わる量ですが、荷卸し地点で合否を判定する品質項目には含まれません。
⑴と⑵は数値を計算させる形です。スランプは8cm以上18cm以下の範囲で許容差が±2.5cmなので、指定12cmなら上限は14.5cm。空気量の許容差は±1.5%なので、指定5.0%なら下限は3.5%。どちらも規格どおりで適当です。⑷の「荷卸し地点で行う」も、JIS A 5308が荷卸し地点での品質を規定していることに合致します。したがって最も適当でないのは、品質項目を取り違えた選択肢3です。
問題:レディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の品質管理項目は、質量、スランプ、空気量、塩化物含有量である。
〇か×か。
答え:×
品質項目は「質量」ではなく「強度」です。強度・スランプ(またはスランプフロー)・空気量・塩化物含有量の4つが品質項目です。
問題:スランプ12cmのコンクリートの試験結果で許容されるスランプの上限値は、14.5cmである。
〇か×か。
答え:〇
スランプ8cm以上18cm以下の許容差は±2.5cmです。12+2.5=14.5cmで正しく、下限は9.5cmとなります。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。品質項目・許容差は、最新のJIS A 5308で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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