令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.56は、レディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の圧縮強度試験に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
圧縮強度の合格判定には、2つの基準があります。1回の試験結果は呼び強度の85%以上、3回の試験結果の平均値は呼び強度以上です。試験は一般に材齢28日で行います。
分かれ目は、この2つの基準の組合せです。「呼び強度以上(100%まで届く)」が求められるのは3回の平均値のほうで、1回だけの結果に求められるのは85%以上です。この「呼び強度以上」を1回の結果に当てた記述が誤りになります。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 試験の材齢 | ○(正しい) | 圧縮強度試験は一般に材齢28日で行う(購入者指定の材齢もある) |
| 2 1回の結果 | ○(正しい) | 1回の試験結果は、呼び強度の強度値の85%以上 |
| 3 平均値の基準 | ×(誤り) | 「呼び強度以上」は3回の平均値の基準。1回の結果は85%以上でよい |
| 4 スランプ・空気量との関係 | ○(正しい) | スランプ・空気量が許容値以内でも、圧縮強度試験は実施する |
圧縮強度の合格判定は、2つの基準を両方満たすかで決まります。1回の試験結果は呼び強度の85%以上、3回の試験結果の平均値は呼び強度以上です。強度は多少ばらつくので、1回ごとには85%まで下がってよい代わりに、3回ならして呼び強度に届いていることを求めます。
選択肢3は、「平均値が呼び強度以上」という基準を、3回でなく1回の結果に当てています。1回だけの結果に求められるのは85%以上で、呼び強度以上まで届く必要はありません。回数と基準の組合せが入れ替わっている点が誤りです。
この問題に出た圧縮強度の判定基準を、回数ごとに分けると次のとおりです。1回と3回で求める水準が違います。
| 対象 | 合格の基準 |
|---|---|
| 1回の試験結果 | 呼び強度の強度値の85%以上 |
| 3回の試験結果の平均値 | 呼び強度の強度値以上 |
| 試験の材齢 | 一般に材齢28日(購入者指定の材齢もある) |
| スランプ・空気量との関係 | 許容値以内でも圧縮強度試験は実施する |
問題:1回の圧縮強度試験結果は、呼び強度の強度値の85%以上であればよい。
〇か×か。
答え:〇
1回の試験結果は呼び強度の85%以上が基準です。3回の試験結果の平均値のほうが、呼び強度以上を求められます。
問題:スランプと空気量が許容値以内であれば、圧縮強度試験は省略してよい。
〇か×か。
答え:×
スランプや空気量が許容値以内でも、圧縮強度試験は実施します。強度は別の品質特性なので、まとめて省略はできません。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。合格判定基準は上記のJIS規格で照合しています(この記事の確認日時点)。
※ この記事の確認日:2026年7月
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