ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 No.57を解説、建設工事の騒音・振動対策

令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.57は、建設工事における騒音や振動に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

騒音や振動を小さくする施工では、機械の選び方と使い方に配慮します。ふるい落としの操作を避け、足回りの振動が小さい機械を選び、ホイール式のように振動の小さい機械を使います。ここまではどれも正しい配慮です。

分かれ目は、掘削土の積込み方です。落下高を低くして、土を静かに落とします。高い所から落とすと衝撃で騒音や振動が大きくなるためです。落下高を「高くしてスムースに」とした記述が誤りになります。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も適当でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 ふるい落とし○(正しい)土工板やバケット等での土のふるい落としの操作を避ける(騒音・振動が出る)
2 足回りの形式○(正しい)ホイール式はクローラ式より騒音・振動が小さい
3 機械の選定○(正しい)足回りの構造で振動の発生量が異なるので、発生量の低い構造を選ぶ
4 積込みの落下高×(誤り)積込みの落下高は低くする。高くすると騒音・振動が大きくなる

選択肢4のポイント(ここが誤り)

掘削土をバックホウなどでトラックに積み込むときは、落下高をできるだけ低くして、静かに土を落とします。高い所から落とすと、土がぶつかる衝撃で騒音や振動が大きくなるためです。とくに粘性土はバケットに付きやすく、しゃくって落とそうとすると大きな音や振動が出ます。

選択肢4は落下高を「高くしてスムースに行う」としていますが、向きが逆です。スムースに落とすためではなく、騒音・振動を抑えるために、落下高は低く保ちます。

騒音・振動を抑える施工の配慮

この問題に出た配慮事項を、正しいものと誤りに分けると次のとおりです。落下高の向きだけが逆になっています。

配慮事項正しい記述
ふるい落とし土工板・バケットでのふるい落とし操作は避ける
機械の足回りホイール式はクローラ式より騒音・振動が小さい
機械の選定足回りの構造で振動発生量の低いものを選ぶ
積込みの落下高低くして静かに落とす(高くしない)

覚え方

  • 積込みの落下高は低くする(高くすると騒音・振動が大きくなる)
  • ホイール式はクローラ式より騒音・振動が小さい
  • バケット等でのふるい落とし操作は避ける
  • 足回りの構造で振動発生量が異なるので、低い機械を選ぶ

理解度チェック

問題:掘削土をトラックに積み込む場合、落下高を低くして騒音や振動を抑える。

〇か×か。

答え:

落下高を低くして静かに落とすと、衝撃による騒音や振動を抑えられます。本問の選択肢4は、これを「高くする」と逆に書いた点が誤りでした。

問題:車輪式(ホイール式)の建設機械は、履帯式(クローラ式)に比べて、一般に騒音や振動レベルが小さい。

〇か×か。

答え:

ホイール式はタイヤで走行するため、金属の履帯を使うクローラ式より騒音・振動が小さくなります。

令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期) 問題」および公式正答
  • 掘削・積込みは落下高を低くし衝撃力による施工を避ける・低騒音低振動の機械選定:建設工事に伴う騒音振動対策技術指針(国土交通省技術指針 本文

※ 問題文は転載していません。騒音・振動対策の配慮事項は上記の技術指針で照合しています(この記事の確認日時点)。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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