編集部
改質アスファルトのⅠ型・Ⅱ型・H型って、何が違うのか分かりにくくないですか?「ふつうのアスファルトに何を足して、何に強くしたか」で見ると、種類の意味がつかめます。
この記事の要点
改質アスファルトは、ストレートアスファルトにゴムやポリマーを加えて、変形や摩耗に強くしたアスファルトです。
変形に強いⅠ?Ⅲ型と、排水性舗装に使うH型があります。種類と効果、過去問での問われ方を押さえます。
ふつうのアスファルト(ストレートアスファルト)は、夏の高温でやわらかくなり、わだち掘れが起きやすくなります。そこに改質材を加えて弱点をおぎなったものが改質アスファルトです。
改質アスファルトは、ストレートアスファルトにゴム・ポリマーなどの改質材を加えて、性質を向上させたアスファルトです。
改質材を加えることで、変形(わだち掘れ)や摩耗に強くなり、舗装が長持ちします。重交通の道路や排水性舗装などに使われます。
用途によって、大きく2つの系統に分かれます。分類を図にすると関係が見えます。
| 種類 | 特徴・おもな用途 |
|---|---|
| ポリマー改質Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型 | 変形(わだち掘れ)に強い。重交通道路など(用途に応じて型を使い分け) |
| H型 | 排水性舗装(ポーラスアスファルト)に使い、骨材の飛散を防ぐ |
改質アスファルトは、ストレートアスファルトに比べて変形に強く、舗装の寿命を長くできます。
耐流動性(わだち掘れへの抵抗)や耐摩耗性が高いため、交通量の多い道路や交差点部などに使われます。表層には、耐流動性や耐はく離性を考えて改質アスファルトを使うことが多くなります。
排水性舗装では、すき間が多く骨材が飛びやすいため、結合力の強いH型を使って骨材の飛散を防ぎます。
改質アスファルト混合物は、ふつうの加熱アスファルト混合物より高い温度で舗設する場合が多くなります。温度が下がると施工しにくくなるため、温度管理に注意し、すばやく敷き均します。
混同しやすい用語
ストレートアスファルト と 改質アスファルト
ストレートアスファルトは、原油からつくる基本のアスファルトで、ふつうの舗装に広く使われます。改質アスファルトは、そのストレートアスファルトにゴムやポリマーを加えて、変形や摩耗に強くしたものです。改質する前か、改質した後かで分かれます。
問題:改質アスファルトは、ストレートアスファルトにゴムやポリマーを加えて性質を向上させたものである。
〇か×か。
答え:〇
改質アスファルトは、ストレートアスファルトに改質材(ゴム・熱可塑性エラストマー・熱可塑性樹脂など)を加えて、変形や摩耗に強くしたものです。
問題:排水性舗装には、ポリマー改質アスファルトのH型が使われる。
〇か×か。
答え:〇
H型は排水性舗装(ポーラスアスファルト)に使い、すき間の多い混合物の骨材飛散を防ぎます。変形に強いのはⅠ?Ⅲ型です。
問題:改質アスファルト混合物は、通常の加熱アスファルト混合物より低い温度で舗設する場合が多い。
〇か×か。
答え:×
改質アスファルト混合物は、通常より高い温度で舗設する場合が多く、温度管理に注意して速やかに敷き均します。
改質アスファルトは、ストレートアスファルトに改質材を加えて、変形や摩耗に強くしたものです。
変形に強いⅠ?Ⅲ型、排水性舗装に使うH型があり、舗設は通常より高い温度で行う場合が多くなります。
改質アスファルトを使うアスファルト混合物の種類や、わだち掘れなどの舗装の破損もあわせて確認すると、材料と性能がつながります。
参考資料
※ 種類の区分・効果は標準的な考え方です。基準の改定や製品により変わるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月
試験での問われ方
改質アスファルトは、種類・効果と施工の温度管理が問われます。
令和2年度(1級)No.29では、改質アスファルト混合物の舗設は通常の加熱アスファルト混合物より高い温度で行う場合が多く、温度管理に注意して速やかに敷き均す、という記述が出題されました。
改質アスファルト混合物は、通常より高い温度で舗設する場合が多い点に注意します。温度を低く扱う記述は誤りになりやすいです。