令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.28は、車両系建設機械の災害防止のために事業者が講じるべき措置について、①〜④のうち労働安全衛生法令上正しいものの数を答える問題です。
作業計画、路肩・傾斜地での誘導者、接触の防止、運転者が離席するときの措置という4つが並びます。
運転者が運転位置から離れるときは、原動機を止め、かつ、走行ブレーキをかける等の逸走を防止する措置を講じます。④は「又は」としており、ここが誤りです。
誤りが1つなので、正しいものは3つになります。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:3つ(正しいものの数)
| 記述 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ① あらかじめ、使用する車両系建設機械の種類及び能力、運行経路、作業の方法を示した作業計画を定めて作業を行う | ○(正しい) | 作業計画の3点セット(種類及び能力・運行経路・作業の方法) |
| ② 路肩、傾斜地等で転倒又は転落の危険性があるときは、誘導者を配置して誘導させる | ○(正しい) | 規則どおり |
| ③ 運転中の機械に接触することにより危険が生ずるおそれのある箇所に労働者を立ち入らせてはならない | ○(正しい) | 接触の防止 |
| ④ 運転者が離席する時は、原動機を止め、又は走行ブレーキをかける等の逸走防止措置を講じる | ×(誤り) | 原動機を止め、かつ、走行ブレーキをかける。どちらか一方では足りない |
労働安全衛生規則は、運転者が運転位置から離れるときの措置として「原動機を止め、かつ、走行ブレーキをかける等の車両系建設機械の逸走を防止する措置を講ずること」を定めています。あわせて、バケット、ジッパー等の作業装置を地上に下ろすことも求められます。
「又は」だと、エンジンを切ればブレーキをかけなくてよいことになります。傾斜地でエンジンを止めただけの機械は、自重で動き出します。だから両方を求める「かつ」です。
この問題は接続詞1語だけを差し替えて正誤を作っています。「又は」「かつ」「その他」といった語は読み飛ばしやすいので、義務の記述では接続詞に印を付けて読みます。ほかに数値も語句も動いていないので、ここに気づけるかどうかで決まります。
①②③は規則どおりです。①の作業計画は、機械の種類及び能力・運行経路・作業の方法の3点を示します。②は路肩や傾斜地で転倒・転落の危険があるときの誘導者の配置、③は運転中の機械への接触を防ぐための立入りの禁止です。作業前は計画、作業中は誘導者と立入禁止、離席時は逸走防止という時間順に並んでいます。
問題:車両系建設機械の運転者が離席するときは、原動機を止め、又は走行ブレーキをかける等の逸走防止措置を講じる。
〇か×か。
答え:×
原動機を止め、かつ、走行ブレーキをかけます。どちらか一方では足りません。
問題:車両系建設機械を用いて作業を行うときは、機械の種類及び能力、運行経路、作業の方法を示した作業計画を定める。
〇か×か。
答え:〇
この3点が作業計画に示す事項です。
出典・参考資料
※ 条番号は本文に出していません(設問が条番号を問う形式ではないため)。問題文と記述も転載していません。
※ この記事の確認日:2026年7月