令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.60は、x̄-R管理図(エックスバーアール管理図)に関する①〜④の記述のうち、適当なものの数を選ぶ問題です。選択肢は⑴1つ・⑵2つ・⑶3つ・⑷4つで、正しい記述がいくつあるかを数えます。
適当なものは①②の2つで、③と④が誤りです。x̄-R管理図は、長さ・重量・時間のように連続量として測定される計量値を扱う代表的な管理図で、各群の平均値x̄と範囲Rを時間順に打点し、点を線で結んだ折れ線で表します。③は「連続した棒グラフで示される」、④は「計数値を扱うことが多い」としており、グラフの形と扱う値の種類の2点で引っかけています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(適当なものは①②の2つ)
| 記述 | 適否 | 解説 |
|---|---|---|
| ① 統計的事実に基づき、ばらつきの範囲の目安となる限界の線を決めてつくった図表である | 適当 | 中心線と上下の管理限界線でばらつきの範囲を示す図表 |
| ② 記入したデータが管理限界線の外に出た場合は、その工程に異常があることが疑われる | 適当 | 点が管理限界線を外れると異常原因ありと判断する |
| ③ 通常、連続した棒グラフで示される | 適当でない | 打点を線で結んだ折れ線で示す(棒グラフではない) |
| ④ 連続量として測定される計数値を扱うことが多い | 適当でない | 扱うのは計量値であって計数値ではない |
x̄-R管理図は、一定間隔で抜き取った群ごとに、平均値x̄と範囲R(=群内の最大値−最小値)を求め、これを採取順に並べて点で打ち、隣の点を線で結ぶ形でかきます。記述③は「連続した棒グラフで示される」としていますが、管理図は点をプロットして折れ線で結ぶ図であり、棒グラフではありません。棒グラフと折れ線を入れ替えた引っかけです。
記述④は「連続量として測定される計数値を扱うことが多い」としています。
長さ・重量・時間のように連続量として測れる値は計量値で、x̄-R管理図が扱うのはこちらです。
不良品数や欠点数のように数えて得る計数値ではありません(計数値の管理にはp管理図・c管理図を用います)。
「連続量として測定される」と言いながら「計数値」と結ぶ点が矛盾です。
①は限界線でばらつきの範囲を示す図表という定義、②は点が管理限界線を外れたら工程異常を疑うという判定で、いずれも適当です。
問題:x̄-R管理図は、通常、連続した棒グラフで示される。
〇か×か。
答え:×
x̄-R管理図は、群ごとの平均値x̄と範囲Rを採取順に打点し、点を線で結んだ折れ線で示します。棒グラフではありません。
問題:建設工事では、x̄-R管理図を用いて、連続量として測定される計数値を扱うことが多い。
〇か×か。
答え:×
連続量として測定されるのは計量値です。x̄-R管理図が扱うのは計量値で、不良品数などの計数値ではありません。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。管理図の作り方・見方は、品質管理の一次資料等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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