ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 No.24を解説、アスファルト舗装の路盤の施工

令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.24は、道路のアスファルト舗装における路盤の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

前半3つは材料の規格値と仕上り厚さ、最後の1つは締固めのときの水の量です。ずれているのは水の量のほうです。

石灰安定処理路盤の締固めは、最適含水比よりやや湿潤側で行います。選択肢4は「最適含水比より15%以上の乾燥状態」と、湿潤と乾燥を逆に書いています。水が足りないと土と石灰が十分に反応せず、締固めも進みません。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(適当でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 下層路盤の粒状路盤材料は、修正CBR20%以上を用いる○(正しい)下層路盤の粒状路盤材料に求められる修正CBRの規格値どおり
2 下層路盤は、1層の仕上り厚さ20cm以下を標準とする○(正しい)下層路盤の一層の仕上がり厚さは20cm以下
3 粒度調整路盤材料を用いた上層路盤は、1層の仕上り厚さ15cm以下を標準とする○(正しい)上層路盤は15cm以下を標準とする
4 石灰安定処理路盤は、最適含水比より15%以上の乾燥状態で締め固める×(適当でない)乾燥状態ではなく、やや湿潤状態で締め固める

選択肢4のポイント(ここが誤り)

石灰安定処理は、骨材や土に含まれる粘土鉱物と石灰を化学反応させて固める工法です。反応には水が要るので、水が少なすぎると固まりません。締固めのときも、粒どうしがすべって密になるだけの水分が必要です。

このため締固めの含水比は最適含水比よりやや湿潤側にするのが標準で、乾燥状態で締め固めるのは誤りです。「乾燥」と「湿潤」を入れかえるのがこの選択肢の作り方なので、どちら側かをはっきり覚えておきます。

路盤の施工で覚える数値

この問題に出た3つの数値をまとめます。上層と下層で厚さが違う点が問われます。

項目基準
下層路盤(粒状路盤材料)の修正CBR20%以上
下層路盤の1層の仕上り厚さ20cm以下を標準
上層路盤(粒度調整路盤材料)の1層の仕上り厚さ15cm以下を標準
石灰安定処理路盤の締固め含水比最適含水比よりやや湿潤側

上層路盤のほうが薄いのは、路盤の上のほうほど大きな荷重が集中するため、締固めをより確実にしたいからです。厚いまま転圧すると下まで締まりません。

覚え方

  • 石灰・セメント安定処理の締固めは、最適含水比よりやや湿潤側。乾燥側は誤り
  • 1層の仕上り厚さは下層路盤20cm以下、上層路盤15cm以下(上が薄い)
  • 下層路盤の粒状路盤材料は修正CBR20%以上
  • 数値より先に「湿潤か乾燥か」の向きを見る。向きが逆なら数値を見るまでもなく誤り

理解度チェック

問題:石灰安定処理路盤材料は、最適含水比より乾燥した状態で締め固める。

〇か×か。

答え:×

締固めの含水比は最適含水比よりやや湿潤側にします。水が少ないと石灰と粘土鉱物の反応も締固めも進みません。

問題:粒度調整路盤材料を用いた上層路盤は、1層の仕上り厚さを15cm以下とするのが標準である。

〇か×か。

答え:

上層路盤は15cm以下、下層路盤は20cm以下が標準です。上のほうが薄くなります。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期) 問題」および公式正答
  • 下層路盤・上層路盤の1層の仕上り厚さ:一般社団法人 日本アスファルト協会「入門講座」(askyo.jp
  • 石灰安定処理路盤の締固め含水比(乾燥状態ではなくやや湿潤状態):バーチャル土木「上層路盤」(vdoboku.sub.jp
  • 路盤材料の規格の原典:日本道路協会「舗装施工便覧」「舗装設計施工指針」、国土交通省「舗装の構造に関する技術基準」

※ 問題文・図は転載していません。数値は上記で照合していますが、基準の改定で変わることがあるため、最新の便覧もあわせて確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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