ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 No.25を解説、初転圧と二次転圧のローラ

令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.25は、道路のアスファルトの施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正しいのはタックコートの散布量で、0.3〜0.6ℓ/m2が標準です。残る3つは転圧の話で、ローラの種類温度がずらされています。

初転圧は鉄の車輪を持つロードローラで、混合物の温度が110〜140℃のときに行います。二次転圧はゴムのタイヤを持つタイヤローラで、振動ローラを使うこともあります。選択肢2と4はローラの種類を入れかえ、選択肢3は温度を低く書いています。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 タックコートの散布量は、一般に0.3〜0.6ℓ/m2が標準○(正しい)層と層を接着させるタックコートの標準散布量どおり
2 初転圧は、10〜12tのタイヤローラで行う×(誤り)初転圧は10〜12tのロードローラ。タイヤローラではない
3 初転圧温度は、一般に90〜100℃とする×(誤り)初転圧は110〜140℃のときに行う
4 二次転圧は、ロードローラで行うが、振動ローラを用いることもある×(誤り)二次転圧は8〜20tのタイヤローラ。振動ローラは6〜10t

選択肢1のポイント(正しい記述)

タックコートは、これから敷くアスファルト混合物と、その下の層をくっつけるために散布する乳剤です。接着が目的なので、路盤にしみ込ませるプライムコートより散布量は少なくてすみ、0.3〜0.6ℓ/m2が標準になります。

誤りの3つは転圧の中身です。初転圧はロードローラで110〜140℃、二次転圧はタイヤローラという対応が正しく、選択肢2と4はローラを入れかえ、選択肢3は温度を下げて書いています。

転圧はどのローラで、どの温度か

締固めは3段階で、段階ごとに使うローラが決まっています。

段階使うローラねらい
初転圧(110〜140℃)10〜12tのロードローラ鉄輪で表面をならし、混合物を安定させる
二次転圧8〜20tのタイヤローラ(6〜10tの振動ローラも可)こね返す作用で骨材を密に詰める
仕上げ転圧ロードローラなどローラ跡を消して平たんに仕上げる

鉄輪のロードローラは面をならすのが得意で、ゴムタイヤのタイヤローラは荷重をかけながらこね返して密にするのが得意です。役割が違うので、初転圧と二次転圧でローラが入れかわっていたら誤りだと判断できます。

覚え方

  • 初転圧=ロードローラ(鉄輪)で110〜140℃、二次転圧=タイヤローラ(ゴム)
  • タックコート=0.3〜0.6ℓ/m2。層と層の接着なので少なめ
  • 初転圧10〜12t、二次転圧8〜20t、振動ローラなら6〜10t
  • 温度は下げて書かれることが多い。90〜100℃と書いてあれば低すぎる

理解度チェック

問題:初転圧は、一般に10〜12tのタイヤローラで行う。

〇か×か。

答え:×

初転圧は鉄輪のロードローラで行います。ゴムタイヤのタイヤローラを使うのは二次転圧です。

問題:初転圧は、混合物の温度が110〜140℃のときに行う。

〇か×か。

答え:

110〜140℃が初転圧の温度です。低すぎると締まらず、高すぎるとヘアクラックの原因になります。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期) 問題」および公式正答
  • 初転圧(110〜140℃・10〜12tのロードローラ)、二次転圧(8〜20tのタイヤローラ・6〜10tの振動ローラ):一般社団法人 日本アスファルト協会「入門講座」(askyo.jp
  • タックコートの散布量0.3〜0.6L/m2(標準0.4L/m2):公益社団法人 土木学会「JSCE.jp for Engineers|乳剤散布量の設計散布量について」(jsce.jp
  • 数値の原典:日本道路協会「舗装施工便覧」

※ 問題文・図は転載していません。数値は上記で照合していますが、基準の改定で変わることがあるため、最新の便覧もあわせて確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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