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令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 No.38を解説、災害補償(労働基準法)

令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.38は、災害補償に関する問題です。4つの記述のうち、労働基準法上、正しいものを1つ選びます。

この問題のポイント

正しいのは、業務上の死亡に対する遺族補償です。労働者が業務上死亡した場合、使用者は遺族に対して遺族補償を行わなければなりません(第79条)。選択肢4がこれにあたり、正解です。

残る3つは、補償の金額や条件がずれています。休業補償は賃金全額ではなく平均賃金の60/100、療養補償は費用の一部でなく全額、障害補償は重度に限らず障害の程度に応じて行います。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(正しい記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 療養で働けず賃金を受けない場合、賃金全額を補償する×(誤り)休業補償は平均賃金の60/100。全額ではない(第76条)
2 業務上負傷した場合、必要な療養費用の一部を補助する×(誤り)療養補償は費用の全額を負担。一部ではない(第75条)
3 障害が残ったとき、重度な場合に限って障害補償を行う×(誤り)障害の程度に応じて行う。重度に限らない(第77条)
4 業務上死亡した場合、遺族に対して遺族補償を行う○(正しい)遺族に遺族補償を行う(第79条・平均賃金の1000日分)

選択肢4のポイント(正しい記述)

労働基準法第79条は、労働者が業務上死亡した場合、使用者は遺族に対して平均賃金の1000日分の遺族補償を行わなければならない、と定めています。選択肢4はこの内容どおりで、正しい記述です。

誤りの3つは、金額や条件を変えてあります。休業補償は平均賃金の60/100(賃金全額ではない)、療養補償は費用の全額(一部ではない)、障害補償は障害の程度に応じて行う(重度に限らない)のが正しい内容です。「全額」「一部」「重度に限る」という言葉が入っていたら、金額や条件を疑います。

災害補償の種類と内容

この問題に出た4つの補償を並べます。金額や条件がそのまま問われます。

補償内容
療養補償(第75条)必要な療養の費用を全額負担する
休業補償(第76条)療養で働けない間、平均賃金の60/100
障害補償(第77条)障害の程度に応じて(重度に限らない)
遺族補償(第79条)業務上死亡した労働者の遺族に行う

休業補償の60/100と、療養補償が全額という点が、金額の引っかけになります。障害補償は「重度に限る」という限定を付けると誤りになります。

覚え方

  • 休業補償=平均賃金の60/100、療養補償=費用の全額、障害補償=程度に応じて
  • 遺族補償=業務上死亡した労働者の遺族に行う(第79条)
  • 「賃金全額」「一部を補助」「重度に限る」は引っかけの言葉
  • 金額・条件を変える型。60/100・全額・程度に応じて、を数字と条件で覚える

理解度チェック

問題:療養のため働けず賃金を受けない場合、使用者は労働者の賃金全額を補償しなければならない。

〇か×か。

答え:×

休業補償は平均賃金の60/100です(第76条)。賃金全額ではありません。

問題:業務上負傷した場合、使用者は必要な療養の費用を全額負担しなければならない。

〇か×か。

答え:

療養補償は費用の全額を負担します(第75条)。一部の補助ではありません。

令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期) 問題」および公式正答
  • 災害補償(療養補償=費用全額/休業補償=平均賃金の60/100/障害補償=程度に応じて):厚生労働省 茨城労働局「労働基準法のあらまし(療養・休業・障害補償)」(mhlw.go.jp
  • 遺族補償(第79条)ほか条文:労働基準法(e-Gov 法令検索

※ 問題文は転載していません。条文は上記で照合しています(この記事の確認日時点の労働基準法)。最新の改正は公式でご確認ください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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