令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.49は、公共工事で発注者が示す設計図書の構成に関する問題です。4つの記述のうち、設計図書に該当しないものを1つ選びます。
設計図書は、図面・仕様書・現場説明書・現場説明に対する質問回答書の4点で構成されます。仕様書には共通仕様書と特記仕様書があり、特記仕様書も仕様書の一種として設計図書に含まれます。この4点は、いずれも発注者が受注者に示す書類です。
引っかけになるのは実施工程表です。工程表は受注者が設計図書にもとづいて自分で作成し、発注者へ提出する施工計画上の書類で、発注者が受注者に示す設計図書ではありません。図面や仕様書と同じ現場の書類なので設計図書の仲間に見えますが、作る側が発注者と受注者で逆になります。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(設計図書に該当しないもの)
| 選択肢 | 設計図書への該当 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 現場説明書 | ○(該当する) | 約款第1条に挙げられた設計図書の一つ |
| 2 現場説明に対する質問回答書 | ○(該当する) | 同じく第1条に明記された設計図書 |
| 3 特記仕様書 | ○(該当する) | 仕様書の一種。共通仕様書とともに設計図書に含まれる |
| 4 実施工程表 | ×(該当しない) | 受注者が作成し発注者へ提出する施工計画で、発注者が示す設計図書ではない |
設計図書は発注者が受注者に示す書類で、図面・仕様書・現場説明書・現場説明に対する質問回答書の4点に限られます。実施工程表は、受注者が設計図書にもとづいて作成し、発注者へ提出するもので、発注者が示す設計図書には当たりません。公共工事標準請負契約約款でも、工程表は受注者が請負代金内訳書とともに提出する書類として、設計図書とは別に定められています。図面や仕様書と並ぶ現場の書類でも、作る側が発注者か受注者かで区別します。
設計図書に該当する4点と、混同しやすい実施工程表を分けると次のとおりです。作る側が発注者か受注者かで見分けられます。
| 区分 | 書類 | 作成・提示する側 |
|---|---|---|
| 設計図書に含まれる | 図面 | 発注者が示す |
| 仕様書(共通仕様書・特記仕様書) | 発注者が示す | |
| 現場説明書 | 発注者が示す | |
| 現場説明に対する質問回答書 | 発注者が示す | |
| 設計図書に含まれない | 実施工程表 | 受注者が作成し提出 |
問題:公共工事の設計図書には、図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書が含まれる。
〇か×か。
答え:〇
この4点が設計図書の構成で、いずれも発注者が受注者に示します。特記仕様書も仕様書の一種として含まれます。
問題:実施工程表は、発注者が受注者に示す設計図書の一つである。
〇か×か。
答え:×
工程表は受注者が設計図書にもとづいて作成し、発注者へ提出する施工計画上の書類で、設計図書には含まれません。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。設計図書の構成と工程表の作成者は上記の約款で照合しています(この記事の確認日時点)。最新の改正は公式でご確認ください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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