ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和8年度 2級土木施工管理技士 No.32を解説、鉄道の軌道の施工

令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.32は、鉄道工事における軌道の施工に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

軌道は、レール・マクラギ・道床(バラスト)などでできています。道床に入った雨水は、たまると路盤が軟らかくなるため、速やかに排除する必要があります。

この問題は、道床内の水を排除するために「路盤面を水平に仕上げる」とした記述が誤りです。路盤面は水平ではなく、水が抜けるように排水勾配をつけます。マクラギや道床砕石、レール遊間の記述は正しい内容です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も適当でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 マクラギは列車荷重を支持する十分な強度を有し、耐用年数が長いものを選定○(正しい)荷重を支え長持ちする材料を選ぶ
2 道床内の水を速やかに排除するために、路盤面を水平に仕上げる×(誤り)水平ではなく排水勾配をつける(水平だと水がたまる)
3 道床の砕石は強固で耐摩耗性に優れたものを選び、念入りな締固めを行う○(正しい)荷重を支える砕石は強く締め固める
4 レール継目部の遊間の整正は、伸縮が著しい夏期・冬期に先立ち実施する○(正しい)伸縮が大きくなる前に遊間を整える

選択肢2のポイント(ここが誤り)

道床(バラスト)に入った雨水は、路盤の上にたまると路盤を軟らかくして軌道が沈みやすくなります。そこで路盤面には、線路の横断方向に3%程度の排水勾配をつけて、水を速やかに排除します

選択肢2は「路盤面を水平に仕上げる」としていますが、水平だと水が抜けずにたまってしまいます。排水のためには勾配が必要なので、ここが誤りです。

覚え方

  • 道床の水を抜くため、路盤面は水平でなく排水勾配をつける
  • 排水勾配は線路の横断方向に 3%程度
  • マクラギ=強度・耐用年数/道床砕石=強固・耐摩耗・念入りな締固め
  • 「水平に仕上げる」は引っかけ。水がたまってしまう

理解度チェック

問題:道床内の水を速やかに排除するために、路盤面を水平に仕上げる。

〇か×か。

答え:×

路盤面は水平ではなく、排水勾配(横断方向に3%程度)をつけます。水平だと水がたまってしまいます。

問題:道床に用いる砕石は、強固で耐摩耗性に優れたものを選び、念入りな締固めを行う。

〇か×か。

答え:

道床砕石は列車荷重を支えるため、強固で耐摩耗性に優れたものを選び、念入りに締め固めます。

令和8年度 2級土木施工管理技士 第一次検定(前期)過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • 鉄道の軌道の施工(道床の排水のため路盤面に横断方向3%程度の排水勾配、マクラギ、道床砕石、レール遊間整正):軌道の基本にもとづく

※ 問題文・図は転載していません。内容は軌道の標準的な内容にもとづきます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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