令和5年度(2023年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.41は、鉄道のコンクリート路盤の施工について、適当でないものを選ぶ問題です。
粒度調整砕石層の締固め、プライムコート、鉄筋の組立て、鉄筋コンクリート版の打込みという4つが並びます。
打込みの向きが引っかけです。傾斜のある部分にコンクリートを打つときは低い方から高い方へ向かって打ち込みます。
選択肢4は高い方から低い方へと書いており、逆になっています。高い側から打つと、まだ固まっていないコンクリートが低い側へ流れ落ちます。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 粒度調整砕石層の締固めは、ロードローラ又は振動ローラ等にタイヤローラを併用し、所定の密度が得られるまで十分に締め固める | ○(正しい) | 機種を組み合わせて表面まで締める |
| ⑵ プライムコートの施工は、粒度調整砕石層を仕上げた後速やかに散布し、砕石に十分浸透させて砕石部を安定させる | ○(正しい) | 仕上げた面が乱れる前に散布する |
| ⑶ 鉄筋コンクリート版の鉄筋は正しい位置に配置し相互を堅固に組み立て、スペーサーを介して型枠に接する状態とする | ○(正しい) | かぶりを確保するためスペーサーで浮かせる |
| ⑷ 鉄筋コンクリート版のコンクリートは、傾斜部は高い方から低い方へ打ち込み、棒状バイブレータで十分に締め固める | ×(誤り) | 向きが逆。傾斜部は低い方から高い方へ打ち込む |
固まる前のコンクリートは自分の重さで流れます。傾斜部を高い側から打つと、打ったコンクリートが低い側へ流れ落ちて分離し、厚みも安定しません。
低い側から順に埋めていけば、後から打つコンクリートは既に打った部分に受け止められます。低い方から高い方へという向きは、道路のアスファルト舗装で勾配のある区間を舗設するときと同じ考え方です。
選択肢4は「棒状バイブレータを用いて十分に締め固める」という後半が正しいため、前半の向きだけを反転させた形になっています。
⑴は粒度調整砕石層をローラの組合せで締め固める話、⑵はプライムコートを仕上げ後すぐに散布して砕石部を安定させる手順です。⑶はスペーサーでかぶりを確保する鉄筋の組立てです。したがって適当でないものは選択肢4です。
問題:鉄筋コンクリート版のコンクリートは、傾斜部では高い方から低い方へ打ち込む。
〇か×か。
答え:×
低い方から高い方へ打ち込みます。高い側から打つと低い側へ流れ落ちます。
問題:プライムコートは、粒度調整砕石層を仕上げた後、速やかに散布して砕石に浸透させる。
〇か×か。
答え:〇
仕上げた面が乱れたり乾いたりする前に散布し、砕石部を安定させます。
出典・参考資料
※ 鉄道事業者の設計標準・工事施工標準はPDF・非公開のため、本記事では標準の条項・数値には踏み込んでいません。問題文と選択肢も転載していません。
※ この記事の確認日:2026年7月
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